先生、お家でのご様子教えていただけませんか?
私の方も、抗がん剤の止め時に悩んでおります。
彼らの人生を大きく左右する判断です。
在宅医療の先生のご意見もお伺いしたくお電話しました。
抗がん剤治療の開始は、プログラム通りに開始する。
ご希望があれば簡単に。ハッキリ言って医師によって差はあまりない。
しかし、止め時の際の、腕前は医師によって大きく違うと僕は思う。
治療の止め時、つまり、治療者側としては、白旗を上げる時。
治療者としては、継続してほしい気持ち、継続したい気持ち、
これが存在する中、患者さんの状態、人生、ご家族の願い、等々、
総合的に判断し、これからの患者さんの人生が、
より良いものになるよう考え、中止と言う治療を提供する。
治療の止め時の提供も、立派な治療だと僕はいつも思う。
昨日、冒頭のお電話をされてきた方は、とてもお若い医師であったが、
治療の止め時に対して、そして、患者さんのこれからの人生に対して、
真摯に向き合われ、一生懸命に中止の治療を考えておられた。
その判断に、地域在宅医療をしっかりと活用されるスタンスに、
僕は、これからの抗がん剤治療に対し、希望の光を見た。
今日、そのお電話の内容を中心に、患者さんご家族と話ができた。
ご本人を中心に、治療してきた10年以上、
人生会議を何度も何度も繰り返しながら、
ご家族みんなで必死に病気に向き合ってこられた。
これは素晴らしい病院治療者が居てこそだと実感している。
学びを止めるな。歩みを止めるな。
地域医療はみんなでご一緒に育てましょう。
今日も、やっぱり、『ザイタク』は素敵だった。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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