医者になったのは26年前。
あの頃からずっと、24時間365日、
患者と医者の関係と向き合ってきた。
昔、医学部の大学院に行った時、
教授は医者の教授ではなかった。
医療統計学の教授は数学の先生。
彼に、大学院時代、
人として、そして、医者として、
本当に大切なことを教わった。
それから、
医師免許を持つという意味。
医師の宿命についても、徹底的に。
彼は、大学院初日、
医者馬鹿で、天狗になって、
勘違いをしている僕にこう言った。
医者として研究する前に、
人としてまずすべきことしなさい。
研究や医療は、それからでいい。
大学院の1年目は、机の上の掃除と、
帰る時のごみ箱のごみの片付け、
それから、17時には仕事を終えなさい。
家で君の帰りを待ち、生活を支えてくれてる人に、
ちゃんと感謝し、具体的に行動をとりなさい。
教授には、しっかりと挨拶して帰りなさい。
それ以外は、一切しなくていい。
「人として」ができない人間に、
患者の前に立つ資格はない。
「先生」と呼ばれる圧倒的優位な立場にいる医者が、
それを忘れてしまい自己中心になってしまうなら、
いかなる理由があっても、ここから去りなさい。と。
24時間365日、君は医者でいる覚悟はあるのか?
24時間365日、患者を真に優先できる医者になる覚悟はあるか?
彼は、本当に厳しかった。
医者の覚悟を、医者じゃない教授に諭された。
教授の鞄持ちで行ったスペイン国際医療統計学会。
路地裏の酒屋で浴びるように飲んだサングリア。
飲んでも飲んでも酔えないくらい、上で書いた事を説教して頂いた。
スペインの路地裏の酒屋で、大泣きしたことは内緒だ((笑))。
医者が1年間で患者と向き合える日数。
人々が1年間で愛し合える日数と時間。
24時間365日
僕はこれからも医者を目指し続けたい。
昔元カノに言われた桜井君似って言葉、
今ころ、なぜか意識している
やっぱり、似てきてませんか⁈((笑))
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