お家で最期を過ごしたい。
そんな想いで、ご本人様も娘さんも、急遽、
病院を退院され、お家に帰ってこられた。
朝に晩に、うちの訪問看護師が駆け付けた。
母娘で、初めて経験する『在宅看取り』。
医療依存度をできるだけ最小に。
介護依存度はたとえ増えても、
娘さんの『愛』があれば大丈夫。
そんな『ザイタク』の基本に立ち返り、
在宅療養支援診療所としての役割を担った。
昨晩、大変可愛がっておられた孫娘さんとのお別れもすまされ、
その孫娘さんがお家に戻られたタイミングで、安心されたのか、
娘さんが見守っておられる中、天国へ旅立たれた。
死亡診断書をその場で作成し、手渡す時間、
この大切で素敵な一週間を娘さんと振り返った。
帰りがけ、娘さんがうちの訪問看護師の手を握り、
「訪問看護さん、思ってた十倍、いや、百倍、
いや、それ以上に素敵でした。心強かったです。」
と話され感謝を述べられた。
僕らは、ただそこに訪問させていただいただけ。
それなのに、こんな素敵な言葉をいただけた。
母娘で穏やかな時間が手に入っていたのなら、嬉しい。
こちらこそありがとうございました。
今日は、この曲がすごく聴きたくなりました。
良かったら、ご一緒にいかがですか?
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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