オルカンやS&P500などのインデックス投資はドルコスト平均法による積立ならいつ始めてもOK。一括投資は退場リスクがあり参入時期は慎重に。

内科医

 

おはようございます。

オルカンやS&P500などのインデックス投資はいつ開始してもOKというのは真実です。

特に、ここ数年のように急速に円安やインフレが進む状況では、価値が下がり続けていく預貯金だけを握りしめているのも危険な状態と言えます。

 

 

では、初心者の方はどうやってインデックス投資を始めるべきかと言うと、2024年現在のような円安・株高の局面では、ドルコスト平均法で積立投資の方が安全でしょう。

インデックス投資のように長期でプラスリターンが期待できる投資対象の場合、金融理論上は「一括投資」の方が有利です。

しかし、一括投資した後に暴落に巻き込まれ、そのまま退場してしまうリスクなどを考えると、積立投資で安心感を買う方がよいでしょう。

 

オルカンやS&P500などのインデックス投資はドルコスト平均法による積立ならいつ始めてもOK。一括投資は退場リスクがあり参入時期は慎重に。

 

預貯金100%の状態を脱却するため、一日でも早くインデックス投資を開始しよう

日本では、バブル崩壊後に長期的に経済が低迷し「失われた20年」「失われた30年」と呼ばれています。

特に、2010年代前半までは長らくデフレが続いており、賃金も増えませんでしたが、物価上昇率も低かったため、私たちの生活に大きな変化はありませんでした。

 

ところが、数年前からは日本にもインフレの波が押し寄せ、食料や日用品、光熱費など生活費全般を直撃しています。

以下のデータを見れば、銀行に預けてある預貯金が物価上昇に対していかに脆弱かは一目瞭然です。

 

はじめての投資信託 Step1.資産運用の基本を知る 資産運用が必要な理由 その2 : 三井住友銀行

 

日本で物価上昇率5%が続く世界線は考えにくいと思いますが、2%〜3%/年は十分に想定しておく必要があります。

そのためには、「預貯金100%」の状態を一日でも早く抜け出す必要があり、その意味でオルカンやS&P500などのインデックス投資は思いついた時がいつでも始め時と言えるのです。

 

初心者の方はドルコスト平均法による積立投資がオススメ

2024年5月現在のように、

「新NISAが話題になって初心者の方も次々と参入している」

「日本株、米国株ともに史上最高値付近で推移している」

「1ドル=150円台と過去30年で一番の円安水準となっている」

状況では、相場の流れが変わって下落相場に入った時の下落幅も大きくなる可能性があります。

 

一般的に、投資の世界では「急激に上がったものは急激に下がる可能性がある」からですね。

少なくとも、株の値動きにまだ慣れておらず、リスク耐性が低い方が全力で買い向かうような状況ではありません。

 

ドルコスト平均法による積立投資で、株価も為替レートも平均化しながら安心・安全に投資を進めた方がよいでしょう。

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暴落局面では「一括投資」もありだが、退場リスクには注意する

これまでに貯めてきた貯金など、手持ち資金に余裕がある方の場合、2020年のコロナショックのような暴落時には「一括投資」も有効です。

ただし、暴落の渦中では「どこまで株価が下がるか分からない恐怖」との戦いでもあり、その状況で大金を投じるにはけっこうな胆力が求められます。

 

どういうことか具体的に見てみましょう。

以下はS&P500の過去5年チャートで、これを見ればコロナショックの時に思い切って一括投資するのが大正解なのは一目瞭然です。

 

ところが、実際に暴落に巻き込まれている時に見えている景色は次の画像であり、この局面でいつ買い足すかを正確に判断するのは簡単ではありません。

 

暴落時に一番怖いのは、精神的に動揺して狼狽売りしてしまうなど人間心理から来るミスです。

メンタル面に自信がなければ、暴落が来た時も「投信積立の積立金額を増やす」くらいにしておいて、自分であれこれポートフォリオをいじらない方がよいでしょう。

 

特に怖いのは、暴落の初期に思い切って大金を投じてしまい、その後さらに二番底〜三番底がやってきて何もできなくなってしまうケースです。

長期投資で最も重要なのは最高の投資成績を狙うことではなく、どんな暴落が来ても株式市場に居続けることです。

運用効率を多少犠牲にしても、自分のリスク許容度の範囲内で投資を長く続けることが何より重要だと思います。

 

まとめ

オルカンやS&P500などのインデックス投資は、思いついた時にいつでも始めてOKです。

一括投資後の暴落が怖いので、株高・円安の今始めるならドルコスト平均法による積立投資が無難でしょう。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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