おはようございます。
世の中には様々な職業があり、人によって働き方や給料の高さも大きく異なります。
とはいえ、どんな職種に就いている人であっても、若いうちに正しいお金の知識を身につけておいて絶対に損はありません。
お金の勉強はどう見ても若い時にやっておいた方が得。
年をとってからその必要性に気がついても手遅れ。素人が勝つには複利効果を活かすしかないから、若い時に投資の必要性に気づいて行動を起こせるかが重要。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) May 14, 2024
私たち個人投資家には特別なスキルはありませんが、投資の世界では「若さ」と「時間」こそが最強の武器になりうるからです。
また、プロの機関投資家のように華々しい成績を出す必要がなく、自分なりに設定したゴールを達成できれば成功というのも有利な点でしょう。
資産形成最大の武器は若さと時間。お金の知識を身につけ、節約、貯金、インデックス投資(オルカンやS&P500)のサイクルを一日でも早く回そう!
資産形成の最強の武器は「若さ」と「時間」
プロでも勝ち続けることが難しい投資の世界において、私たち個人投資家が使える武器は多くありません。
特別な情報源や人脈はありませんし、投資経験やスキルもプロの機関投資家には遠く及ばないはずです。
では、私たち個人投資家が使える武器は何でしょうか?
私は主に2つあると思っていて、
1) 若さと時間(複利効果)
2) 毎年成果を出すことを求められず、自由に投資できること
です。
プロの機関投資家の場合、投資は「仕事」ですので、毎年コンスタントに優れた成績をあげることが求められます。
ところが、実際にはどんなプロでも成果を出すのが難しい年というのはあるもので、私たち個人投資家はそういう年は散々な成績でも許されるので気楽なものと言えます。
また、私たち個人投資家は毎年派手な成果を出す必要がなく、20年後〜30年後に自分なりのゴールが達成していれば「成功」です。
よほど高いハードルを自分で設けないかぎり、若いうちからコツコツ投資を続けていけば、誰でも自分なりのゴールは達成できる可能性があるのです。
お金の知識は一度身につければ一生使えるスキルである
さて、上記で私たち個人投資家の最大の武器は「若さ」と「時間」と言いましたが、これは「複利効果を活かすこと」と言い換えることができます。
実際、投資の世界において複利効果というのは凄まじいもので、単年では5%〜7%程度の投資手法であっても、20年〜30年と長く続けていくことがものすごい成果が期待できるのです。
複利効果というのは、「運用で得た利益を元本にプラスして再投資することで、利益がさらなる利益を生む流れを作る」ことです。
一方、単利は元本の金額のまま運用し続けて投資収益を得る方法です。
投資期間が短い場合は単利と複利のリターン差は微々たるものですが、20年〜30年になるとものすごく大きな差がつきます(下図参照)。
拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』から引用
複利効果をさらに加速させるためには、毎月の積立投資を何年も欠かさず継続することで、投資元本自体を毎年大きくしていくことが重要です。
これをずっと守り続けていけば、インデックス投資のように単利で5%〜6%程度の地味な投資であっても、大きなリターンを得ることができるのです。
たとえば、初期投資100万円、運用利回りが6%、毎月5万円を30年間積み立てたケースを考えてみます。
すると、30年後には投資元本が1900万円に対して、年6%で複利運用した場合の資産は5600万円になるのです。
普通に貯金しているだけでは「老後2000万円問題」の解決も困難ですが、積立投資を継続していれば「老後4000万円問題」でも解決可能となるわけです。
節約→貯金→インデックス投資の流れを一日でも早く開始しよう
お金の知識といっても決して難しいことをやる必要はありません。
究極にシンプルにすれば、
1) 毎月の収入と支出を正確に把握する家計管理のスキル
2) 毎月の給料の中から、その10%以上を確実に貯蓄する習慣
3) 毎月の貯金の中から、リスク許容度の範囲内でインデックス投資にお金を回す
などができていれば十分です。
このうち、一番簡単なのが実は3番のインデックス投資の部分です。
「投資」という言葉を聞くと、未経験者の人には非常に難しいものに聞こえることが多いようですが、実際には投資こそ一番シンプルで何もやることがありません。
むしろ、家計管理や確実に貯める能力の方が、各家庭のおかれた生活状況や職業、収入、生活習慣などによって最適解が異なり、自分なりに工夫して考える必要があるので難しいのです。
逆に言えば、堅実な家計管理さえできてしまえば、老後不安を解消するための土台は十分に整ったと言えるでしょう。
まとめ
私たち個人投資家が使える最強の武器は「若さ」と「時間」です。
機関投資家のように毎年コンスタントに成績を残す必要がなく、自分なりに設定したゴールを達成できれば勝ちというのも大きいですね。
【インデックス投資を効率よく学べるおすすめ本2選】
1. 世界一やさしい投資信託・ETFの教科書1年生
手前味噌で恐縮ですが、私が書いたこちらの本は、これまでに読んだ100冊以上の投資本の中から、一般の方に必要な知識だけを厳選して詰め込みました。
投資をよほど極めたい人でなければ、本書の内容を勉強してそのまま実践すれば資産形成は十分合格点だと思います。
お金の知識を手っ取り早く勉強して、他のもっと好きなことに自分の時間を存分に使いたい方にオススメです!
2. つみたて投資の終わり方
カン・チュンド先生の『つみたて投資の終わり方』です。
投資信託の売却・出口戦略について、ここまで丁寧かつ詳細に書かれた本は他にありません。
資産形成期の人も一度読んでおいて損はないです。
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【関連記事のご紹介】
「米国株は割高なので今は買いではない」といった話はよく耳にしますが、結果的には外野の意見に耳を貸さず、淡々と積立投資を継続した人が勝ちでした。
投資信託とETFの比較ですが、近年はETFのコスト面での優位性がほぼ消失し、基本的に投資信託がオススメとなりました。
円安やインフレと戦うためには、毎月の給料の一部でコツコツと外貨建て資産を買っていくことが重要です。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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