S&P500で配当狙いなら国内ETFで二重課税調整対象の1655や2558、新NISAなら米国ETFのVOO、SPLGがオススメ!

内科医

 

おはようございます。

新NISAで一番おすすめなのは、分配金を払い出さない方針で運用されており、配当再投資効率に優れた投資信託です。

一方で、NISAでは国内の配当課税がゼロになるというメリットを活かし、配当金の積み上げを狙いたいという人も多いでしょう。

米国株の王道であるS&P500の場合、配当狙いなら国内ETFの1655や2558、米国ETFのVOOやSPLGあたりが投資対象になります。

 

 

特定口座などの課税口座で投資する場合、2020年から開始した二重課税調整制度の対象である1655や2558がオススメです。

NISAでは国内の配当課税がゼロであり、国内外の二重課税になりませんので、米国ETFのVOOやSPLGもよいですね。

初心者の方にはやや難しい内容ですが、本日は外国株の配当二重課税などについて考察します。

 

S&P500で配当狙いなら国内ETFで二重課税調整対象の1655や2558、新NISAなら米国ETFのVOO、SPLGがオススメ!

 

配当不要の人は思考停止でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がベスト

大前提として、配当金に重点を置かない人であれば、eMAXIS Slimシリーズなどの無分配型投資信託が最強です。

 

特定口座などの課税口座で米国株に投資する投資信託やETFを購入した場合、分配金を受け取る時には、

1) 米国での配当課税10%

2) 日本国内での配当課税20.315%

の二重に課税されます(下図参照)。

 

このうち、外国税の部分は確定申告で「外国税額控除」の手続きをすればその一部を取り戻せます。

しかし、確定申告や外国税額控除にはかなりの手間や労力がかかるのも事実です。

また、手続きをしても外国税の全てを取り戻せるわけではないため、配当再投資の効率は落ちてしまいます。

 

米国株は節税対策をしないと税金が3割近くになるってホント?|@DIME アットダイム

 

eMAXIS Slimシリーズなどの無分配型投信では、あえて分配金の払い出しをせず、それをファンド内で再投資に回すことで運用を効率化し、基準価額の上昇という形で投資家に還元する方針で運用されています。

よって、配当の受取にこだわりがない人は投資信託を選ぶのがベターです。

 

特定口座なら二重課税調整対象の1655や2558がオススメ

配当金や分配金による不労所得の積み上げを投資目的の1つとしている方は、投資信託ではその目標を達成できません。

よって、同じ指数(たとえばS&P500)に連動する商品でも、投資信託ではなくETFを購入する必要があります。

 

ETFでは投資信託のように「分配金自動再投資」を選ぶことはできず、分配金は定期的に現金振込という形で投資家に還元されます。

先ほど、確定申告時に外国税額控除の手続きをすれば米国で課税された分を取り戻せると書きましたが、手続きに慣れていない人にはかなりの手間です。

 

2020年から、投資家自身で外国税額控除の手続きをしなくても、外国での徴税分を自動的に調整してくれる「二重課税調整制度」が始まりました。

二重課税調整の対象となっている国内ETFを買えば、外国税額控除の手続きをしなくても外国税の支払いを抑えることができ、分配金受取の効率が上がるのですね。

 

投資信託等の二重課税調整制度開始のご案内(日本証券業協会) より

 

たとえば、S&P500に投資する場合、VOOなどの米国ETFではなく、二重課税調整の対象商品である1655や2558などの国内ETFを選ぶのもよいでしょう。

ちなみに、二重課税調整制度の適応となるのは、外国税と国内税の二重課税になる特定口座などの課税口座のみです。

NISAは対象外なので注意しましょう。

 

新NISAなら定番のVOO、経費率0.02%と激安のSPLGもオススメ

NISAの場合、国内の配当課税(20.315%)が非課税になりますので、外国株であっても国内外の二重課税になりません。

よって、二重課税調整の対象にはなりませんから、国内ETFと米国ETFのどちらを買っても優劣はないことになります。

 

その場合、ETFの経費率では若干米国ETFの方が有利ですので、新NISAの成長投資枠で買うならVOOやIVV、SPLGなどを選ぶのもよいでしょう。

ド定番はバンガードの旗艦ETFであるVOO(バンガード・S&P500 ETF)だと思います。

経費率は0.03%と超低コストで、純資産も70兆円近いメガファンドなので信頼感は抜群です。

ただし、1株492ドル、日本円だと7万円以上しますので、買いにくい価格になってきています。

 

Vanguard S&P 500 ETF (VOO) Price & News – Google Finance

 

対抗馬としてオススメしたいのはSPLGです。

経費率が0.02%とVOOよりも低く、1株単価が63ドルと1万円以下で買えるのが大きな魅力ですね。

 

SPDR Portfolio S&P 500 ETF (SPLG) Price & News – Google Finance

 

SPLGは複数の証券会社が実施している買付手数料無料ETFのリストには入っていませんが、NISAの場合は米国株・ETFの買付手数料ゼロとしている金融機関も多いので問題ありません。

このように、S&P500連動商品にも様々な選択肢があるため、自分にはどれが向いているか検討してみましょう。

 

まとめ

同じS&P500に投資する場合でも、投資信託、国内ETF、米国ETFのどれを選ぶべきかはその人の投資目的によって変わります。

基本的には投資信託がオススメですが、配当狙いの方は1655や2558、VOOやSPLGもよいですね。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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