VT、VTIは株価成長、配当成長のバランスが良くオススメ。配当金不要ならeMAXIS Slim オルカンかS&P500が正解。円資産ではなくドル資産を増やすという発想を。

内科医

 

おはようございます。

私の主力銘柄はVTやVTIなどの米国ETFです。

時の流れは速いもので、気がつけば10年くらいこれらの銘柄に投資し続けています。

特に、2015年頃にSBI証券が外国株の特定口座に対応したのが大きかったですね。

今では「外国株の特定口座対応」など当たり前ですが、10数年前までは全く当たり前ではなかったのです。

 

 

さて、VTやVTIに長期投資することの魅力は、なんといっても「株価成長と配当成長をバランスよく楽しめること」でしょう。

配当利回りは低いものの、配当成長率は意外に高く、20年後には配当がどのくらいの金額になるのか楽しみで仕方がありません。

 

VT、VTIは株価成長、配当成長のバランスが良くオススメ。配当金不要ならeMAXIS Slim オルカンかS&P500が正解。円資産ではなくドル資産を増やすという発想を

 

VT、VTIは株価成長と配当成長のバランスに優れ、投資初心者に最適

10年前までは、今のeMAXIS Slimシリーズのように、投資信託でVTやVTIなどの米国ETFにコスト面で対抗できる商品がありませんでした。

よって、コストを重視する投資家はETFを購入することが多かったのです。

 

私がこれから投資を始めるのであれば、確定申告や外国税額控除の手間がかからない投資信託を選ぶと思います。

とはいえ、これは日本国内の投資環境がここ数年で劇的に改善した結果であり、VTやVTIなどのETFは今でも世界最高レベルの金融商品であることに違いありません。

 

その理由として、

・VTやVTIは株価の成長率と配当成長率のバランスに優れている

・どちらも何千銘柄へ分散投資されており、個別株リスクがなく初心者向き

・短期で大儲けは不可能だが、老後に向けた資産形成には最適

といったことが挙げられます。

 

VTとVTIの過去10年間の配当金の推移

以下はVT(全世界株)の過去10年間の配当金の推移です。

2020年のコロナショックで一時的に落ち込みましたが、それ以外は順調に増え続けていますね。

2014年に1株1.46ドルでしたが、2023年には1株2.14ドルまで配当金が成長しました。

 

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次に、VTI(米国株)の過去10年間の配当金推移です。

こちらも2014年に1株1.86ドル→2023年は1株3.41ドルと順調に増え続けています。

 

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配当金が成長し続けているにも関わらず、VTやVTIの配当利回りがずっと1〜2%で推移し続けているということは、その間株価も安定して成長していることを意味します。

投資初心者が生涯保有し続けるのに最も適した商品の1つと言えるでしょう。

 

円安時代に日本株で外国株インデックスに勝つのは難しい

3年前までは「1ドル=100円〜120円」で推移していましたが、2021年から急激に円安が進行し、今では「1ドル=150円台」の時代になってしまいました。

 

過去5年間は日経平均も好調で、特に2023年はじめ〜現在にかけて急上昇しました。

2023年始が26,000円台で、2024年6月現在が39,000円台ですので、1年半で50%近く上昇したことになります(下のチャート参照)。

過去5年間のリターンも+84%と立派な数値です。

 

Nikkei 225 Price, Real-time Quote & News – Google Finance

 

日経平均などのインデックス投資で過去1年半で+50%というのは凄まじいリターンですが、同時に円安も急激に進んでいる事実があります。

過去5年で約40%ほど円安が進行したこと(下のチャート参照)を考えると、ドル建てのリターンでは直近5年間の日経平均のリターンは+25〜30%ほどになるのです。

 

USD/JPY Currency Exchange Rate & News – Google Finance

 

同じ過去5年間で、米国S&P500は+87%のリターンを叩き出しています(下のチャート参照)。

米国株なので当然ドル建てですから、先程のドル建て日経平均と比較するとそのリターン差は顕著ですね。

 

S&P 500 Price, Real-time Quote & News – Google Finance

 

このように、いくら株高が進んでも、同時に通貨が安くなってしまうと外国株にトータルリターンで勝つのは相当難しくなるのです。

 

日本円を稼ぐ日本人こそ、投資は円ではなくドル資産を増やすという発想を

日本国内に住んで働いている人であれば、会社からの給料は毎月日本円で支給されているはずです。

その人の社会的属性にもよりますが、景気の動向に左右されない安定した職に就いている人ならば、

「今後20年〜30年にわたって日本円を稼ぎ続けるチケット」を手にしているとも言えます。

 

いわゆる会社員の「人的資本」についての話ですが、詳しく勉強したい方は以下の記事を参考にしてください。

media.rakuten-sec.net

 

ところが、急激な円安の進行により、「日本円を稼げるチケット」の価値が急激に下がってしまっています。

日本人の平均年収は約460万円ですが、ドル建てで見た場合には「年収3万ドル」にしかなりません。

円建ての年収が変わっていなくても、世界全体から見た場合、日本人はどんどん貧しくなっているのです。

ちなみに、米国の平均年収は約65000ドル(約1000万円)ですので、日本人との差は顕著ですね。

 

円安やインフレと日本人の給与水準については以下の記事も参考にしてください。

www.churio807.com

 

給料が日本円で支給されるという事実を変えることはできない以上、これに対抗するためには、稼いだ円をドル建てやユーロ建てなどの外貨建て資産にコツコツ変換していくしかありません。

日本人こそ日本株という枠にとらわれず、全世界株や米国株など、外貨建ての資産への投資を積極的に行う必要があるのです。

 

まとめ

VTやVTIは株価成長と配当成長のバランスが優れており、初心者が長期保有するのに最適な商品です。

円安の時代なので、日本人こそ日本株にこだわらず外国株に積極的に投資する必要があるでしょう。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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