この17年で、一番増えたもの。

『この17年で、一番増えたもの』――

それは、“仲間”

そして“つながり”

きのうの、
『この17年の、乳がん治療の進歩』

  ☆記事はこちら ⇩

で、ふと思った

「まだまだ進歩したものがある」

と――

“がん”という病気を
公にできるようになったことは
きっと、なにより大きなこと

まだまだ偏見は多いけれど、
「がんになりました」と言えるのは
治る病になってきているから

そして、
がんに罹る人が増えているからだと思う

実際、今は簡単に、

「がんですね」

と、告知される

それは、
“がんが治る病気になってきたから”
という理由がひとつ

そして治療の選択も
患者自身ができるようになったこと

さらに、医療とともに、
「一緒に闘っていきましょう」という
意味も込められている

もちろん情報化社会となった今、
患者に病を隠し通すことはできない

それでもがんは、
手術も治療も心もつらい

“治る病”と言われても、
再発の不安はずっとつきまとう

治療への不安も、
副作用の不安も拭えない

そこで増えたもの――

それは、『患者会』

そして、『SNS』だ

私が乳がんになった当初、
すでにブログは存在していた

ただ私の場合、
ネット環境がなかったため
それらを見たことはない

SNSに関しては、
ほぼ存在していなかったと思う

私が参加している『がんサロン』

今から15年前に開設された

ここ北海道では
2つめにできた患者会

国内でもまだ数えるほどしか
存在していなかったようだ

  こんな田舎地方に
  つくっていただいたことが
  ただただありがたく...

ここで、
“がん”という共通の病で集まり、
顔も名前も知らないのに、
“がん”というだけですぐに打ち解けられる

日常では口にできない不安も悩みも、
ここでは話しても誰も否定はしない

それどころか、

「うんうん、そうそう」
「わかる~」
「私も同じ」

そんな共感が生まれる不思議な空間だ

そしてブログで発信する人が増え、
今ではSNSが主流となって
多くのがん経験者たちが
自らの経験を伝えている

そこにある、

「同じ思いをしているひとたちの
 力になれたら...」

という、共通の思い

がんになると、

「誰かの役に立ちたい」
「誰かの力になりたい」

そう思うようだ

そうやって
患者同士が支えあえる今の時代は
本当にありがたいと感じる

医師や看護師さんにはわからない、
患者の心の内や痛みは
経験者でしかわからないから

ある意味、“がんの専門家”

医学の知識はないけれど、
“がん患者の心”を癒す力は持っている

そして思う

「昔の人は、さぞかし孤独だっただろう」

と...

これほど情報にあふれている今の時代

それでもがんになれば不安でいっぱいだ

  逆に情報がありすぎて
  不安になることもあるかもしれない
  (どうも悪いことばかりが
   目につくものだ)

夜になると悲しくなり、
時々、途轍もない虚しさに襲われる

「死ぬかもしれない」と不安に苛まれ、
先が見えなくなる

“死の病”と言われていたその昔

しかも今のように治療法はない

痛みのコントロールも
できなかったと想像する

自分ががんだということを
知らされなくても、知っていても、
それはきっと
大きな孤独との闘いだったはず...

「今の時代でよかったのかな...」

と、ふと感じる

いや、本当は、
がんになんてならないのが
一番なのだけど――

  “頼れるもの”がある今の時代が羨ましい

  私の頃は、
  精神科に行くこともできず、
  (“心療内科”がないので“精神科”)

  眠剤さえ処方してもらわなかった

  まぁ、精神科の薬も眠剤も
  飲みたくはなかったので、
  仕方がないのかな...

  「薬は要らないから、
   話だけでも聞いてほしい」

  と、いつも心が叫んでいた

  今思い返しても、

  「本当につらい治療期間を
   過ごしていたな...」

  と思う

  完全に鬱だった

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Source: りかこの乳がん体験記

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