新NISAはeMAXIS Slimや楽天・オルカン、S&P500の「ほったらかし」でよいけど、年1回のリバランスは必要。正しいリバランスのやり方を学ぼう!

内科医

 

おはようございます。

新NISAは王道のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に投資し、あとは何もせずほったらかすのが正解です。

唯一やったことがよいことと言えば、年1回の預貯金やNISA以外の特定口座なども含めた資産配分のチェックです。

たとえば、今年の場合、株高と円安の影響で、オルカンやS&P500に投資しているだけで年初と比較して25%以上の利益が出ています。

そうなると、資産全体に占める株式比率が高くなるため、自分が気が付かないうちにリスクを取り過ぎている可能性があります。

頻繁なリバランスは意味がありませんが、年1回、特にボーナス時期に合わせてリバランスを実行することをおすすめします。

 

新NISAはeMAXIS Slimや楽天・オルカン、S&P500の「ほったらかし」でよいけど、年1回のリバランスは必要。正しいリバランスのやり方を学ぼう!

 

新NISAの最適解はeMAXIS Slimや楽天・オルカン、S&P500に全力投資すること

世の中の99%以上の投資に特別な興味がない「普通の人」にとっては、eMAXIS Slim オルカンやS&P500などの王道商品をひたすら積み立てるのが正解です。

これらの全世界株や米国株インデックスを選んでおけば、自動的に市場平均に連動した投資リターンを得ることができます。

厳密には投資商品のコストの分、指数よりもリターンは下回りますが、幸いこれらの商品は信託報酬が0.1%未満という超低コストなのでほぼ指数通りのリターンが期待できます。

 

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もちろん、MSCI ACWI(全世界株インデックス)やS&P500などの指数は数百〜数千の銘柄の集まりなので、その中には足を引っ張る株も含まれます。

「自分で個別株を選べばもっと優れたリターンを叩き出せるはず!」と考えがちですが、実際にはそう簡単ではなく、10年〜20年と長期になると指数に負けてしまう投資家が大半なのです。

 

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」はどちらもオルカンとS&P500でよい

このように、オルカンやS&P500などの指数への投資はあまりに簡単でやることがなく、地味なものです。

新NISAに関しては、「つみたて投資枠」「成長投資枠」の関係なく、どちらもオルカンやS&P500に投資すればOKです。

 

時々、「つみたて投資枠はオルカンやS&P500に投資するけど、成長投資枠は何に投資すればよいですか?」といったご質問を受けることがあります。

結論としては、「成長投資枠も同じ商品にコツコツ投資してください」となります。

新NISAの正しい使い方は、つみたて投資枠を優先的に使い、年間120万円の枠では足りないレベルで入金力が高い人だけ、成長投資枠をその延長として使えばOKです。

 

NISA口座内のリバランスは難しいので、預貯金や特定口座の資産でリバランスを

新NISAに関しては「オルカンやS&P500の積立」だけでOKなのですが、年1回のリバランスだけはやっておいた方がよいでしょう。

リバランスというのは、「無リスク資産(預貯金など)とリスク資産(株式など)への投資割合をチェックし、その配分がずれていたら修正する行為」のことです。

 

今年のように円安と株高が両方同時にやってくると、オルカンやS&P500などのインデックス(指数)に投資しているだけで年初来リターンが+25%前後になっています(下図参照)。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 投資信託 | 楽天証券

 

「無リスク資産が50%、リスク資産が50%」の割合を目標に投資をしている人の場合、リスク資産の方が大幅にオーバーしてしまうわけですね。

すると、知らない間に株式(リスク資産)の割合が高くなりすぎてしまい、自分が当初想定していたよりリスクを取り過ぎてしまうのです(下図参照)。

 

拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書1年生』P.81から引用

 

NISA口座内の資産は頻繁な売買には適さないので、預貯金や特定口座内の他の資産の金額を調整してリバランスを行うとよいでしょう。

新NISAでは売却した分の枠が翌年以降に復活しますが、あまり頻繁に売買すると枠の無駄遣いになってしまうからです。

 

ボーナス時期に合わせてのリバランスがおすすめ

リバランスと聞くと難しく思えますが、実際にやるべきことは簡単です。

まとまった金額の現金があった方がリバランスは簡単になるので、サラリーマンの方であれば夏と冬のボーナス時期に合わせたリバランスがおすすめです。

 

NISA口座内のオルカンやS&P500には手を出さず、

・相場がよく、預貯金の割合が低くなった場合はボーナスは投資に回さず貯金する

 →現金比率を高めて調整する

・相場が悪く、株式の割合が低くなった場合はボーナスで株式に大胆に投資する

 →株式比率を高めて調整する

だけでよいでしょう。

 

投資歴が長く、特定口座でも大きな資産を保有している人は、そちらの商品を一部売却してリバランスするのもOKです。

とはいえ、リバランスに細かい正確性を求める必要はなく、「大体合っていればOK」くらいの感覚でよいでしょう。

 

まとめ

新NISAはつみたて投資枠、成長投資枠の両方とも、オルカンやS&P500に集中投資すればOKです。

今年のように円安と株高が同時に進むと、リスク資産の割合が高くなりすぎるため、ボーナス時期に合わせてリバランスをしましょう。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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