おはようございます。
年初にeMAXIS Slim オルカンやS&P500に投資するだけで+25%以上のリターンが出るような相場では、無リスク資産に注目している人はほとんどいないと思います。
しかし、日本国内に住んで日本円で決済して生活をしている以上、万が一の時に我が身を守ってくれるのは外貨ではなく日本円です。
ゼロ金利時代には無リスク資産をどんな形で保有しても大差ありませんでしたが、最近は少しずつ金利が上昇し、個人向け国債変動10年が魅力的な水準になってきました。
私は面倒だから買いませんが、個人向け国債変動10の金利がまぁまぁ魅力的な水準になってきましたね。
無リスク資産の置き場所として検討に値します。https://t.co/R7BHOO5E73
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) June 30, 2024
金利0.69%なら普通預金や定期預金に代わる無リスク資産の置き場としておすすめできるため、ご紹介します。
個人向け国債変動10年の金利が0.69%へ上昇し、普通預金や定期預金より魅力的に!「個人向け国債とインデックス投信(オルカン、S&P500)」というポートフォリオもおすすめ。
「1ドル=160円」時代に突入。日本円の価値は過去5年で急激に低下
ここ数年で急激に円安が進んだ影響もあり、日本人すら日本円を心から信頼できなくなってきていますね。
以下が過去5年のドル円チャートですが、2021年まで「1ドル=110円前後」で推移していた為替レートが、今では「1ドル=160円」が当たり前になってしまいました。
これはすなわち、私たちが銀行に大切に預けておいたお金の実質的な価値が、気が付かない間に2/3くらいに減ってしまったことを意味します。
弊ブログでは「ポートフォリオの100%が円建て資産はハイリスク」と昔から何度も言ってきましたが、それが急速に現実のものになってしまいました。
私の予想よりはるかに速いスピードで事態が進んでいます。
投資は余裕資金で。生活防衛資金など無リスク資産を確保することは重要
このように、円の価値が急激に下がっているのは残念なことですが、私たち日本人が日々の生活で決済に使えるのは日本円しかありません。
病気や事故など万が一の時に我が身を守ってくれるのは外貨や株式などではなく、やはり「日本円」なのです。
「投資は余裕資金で」というのは最も重要な投資格言の1つですが、余裕資金を作るためには先に「生活防衛資金」を貯める必要があります。
生活防衛資金というのは、学費や旅行、自動車の購入などを目的とした貯金とは異なり、万が一の事態が発生した時にいつでも使えるよう確保しておくお金です。
生活防衛資金は使わずに置いておくことにこそ価値がありますが、「どうせ長く置いておくなら少しでも金利のよいところへ」と考えるはずです。
その場合、普通預金ではなく「個人向け国債変動10年」がおすすめできる金利水準になってきました。
普通預金や定期預金の代わりに「個人向け国債変動10年」がおすすめできる金利水準に
個人向け国債についてこれまでに見聞きしたことがない方は、以下の財務省HPを見てみましょう。
「個人向け国債変動10年」のメリットは、
・変動金利なので、実税金利が上がれば受け取れる利子が増えること(下図参照)
・最低金利0.05%が保証されているため、銀行預金に負けることがない
の2点です。
個人向け国債には「変動10」「固定5」「固定3」の3種類がありますが、実際には「変動10」だけ見ておけばOKです。
現在の日本では、金利は非常に低い水準で推移しており、今後金利が上がった時に柔軟に対応できる変動型が有利だからです。
今発売中の個人向け国債の金利(表面利率)は以下の表のとおりです。
個人向け国債変動10年の金利が0.69%まで上昇しており、三菱UFJ銀行などメガバンクの普通預金金利が0.02%に過ぎないことを考えると魅力的な水準ですね。
「発行から1年以内は原則中途解約ができない」というデメリットがありますが、無リスク資産の保有先としては魅力的な選択肢の1つでしょう。
まとめ
個人向け国債変動10年の金利が0.69%へ上昇しています。
生活防衛資金の置き場として魅力的な金利水準になってきました。ご興味ある方はぜひ検討してみてくださいね。
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ブログとともによろしくお願いいたします。
【関連記事のご紹介】
Tracers S&P500トップ10インデックスが大人気です。
個別株集中投資に近いので、リスク管理に気を配りましょう。
新NISAはオルカンやS&P500への長期積立一辺倒でOKです。
年1回、預貯金なども含めたリバランスは行いましょう。
オルカンやS&P500はあくまで株式への集中投資なので、暴落時には30%〜40%下がる可能性があります。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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