安らかであればそれでいいんだけど、私にはどうすることもできなくて。

医療機関

今日は日ホス淡路島。

今日のピンコロセッション会場は国際会議場のアンフィシアター。

玉手箱を運んでピンコロ葬儀社福山雅治で登壇させていただいた。

今日は『延命治療の非開始と中止』と言うなかなか難しいテーマだ。

 

 

このピンコロ劇。全部で6回しているのだが、

今日、6回ともに葬儀屋と言ったがそれは間違い((笑))。

1回目の時だけは、まだ葬儀屋さんの役目がなかった((笑))。

とは言え、ピンコロと劇の名になってからは、

ずっとピンコロ葬儀社福山雅治をやっている。

 

 

劇の最後を閉めるピンコロ葬儀社福山雅治。

お鈴を持ってチンチンチン鳴らして、最後にみんなでピースの記念撮影。

死亡診断書が届こうが届くまいが、先だろうが後だろうがチンチンチン。

 

どの回もここに至る。のは変わらない。もう少し言うと、どの人も変わらない。

と言うことは、穏やかで安らかで幸せであるならば、それこそが尊厳なのだろう。

もしかしたら、医療がゴチャゴチャと入り込みすぎるから、難しいのでは、、、、、

 

5回もピンコロ葬儀社をやってみた福山雅治の正直な感想だ。

 

 

 

 

いつもながらに、淡路島に向う前にコールがある。

 

認知症で、高齢で、ガンしゅうまつ期のお父さん。

「お父さん、しんどそうにしたり痛そうにしたりなんです。」

今朝、不安そうな声で奥さんからお電話があった。

 

彼は大阪からここ三田にお婿さんとしてやってきた。

奥さんが教えてくれたけど、今度の3月で金婚式。

大阪の会社勤めのサラリーマンで三田では百姓も。

今流行りの二刀流。大谷翔平顔負けによく働かれた。

奥さんのお母さんや奥さんの妹の子供らのことまで、

本当に家族のみんなの為に一生懸命だったそうだ。

 

大切なお父さんの話を、いつも同じ話だけどしてくれる。

そんなお父さんも、いよいよの時が近づいてきた。

 

「先生。点滴はお母さんの時に命を縮めちゃったから、嫌なのよ。

オレンジジュースとリンゴジュース一口ずつなの。あと、バニラ。

私にはどうすることもできなくて。他にしてあげれることはないかしら、、、

この大切な人ね、ただただ安らかであればそれでいいんだけど、、、、。」

 

そう話しながら、彼の手を握り、優しくマッサージ。

お父さんは穏やかに。スーッと寝息を立てられる。

 

 

 

人生の最終段階に、医療が出来ることは限られる。

この事を、改めて肝に銘じ、謙虚に取り組みたい。

 

今日は、やはり福山雅治で。良かったら聴いてください。

 

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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