先日の、とあるスーパー
入り口に、お揃いのTシャツを着たなんだか胡散臭い男性が2人
めちゃめちゃすてきな笑顔で
なんだかこっちを見ている
男性2人の間にあるテーブルの上には
あまり大きくはない、
機械のようなものも見える
『あぁ、ヤバい。
なにか声をかけられそうだ...』
この手のものがめっぽう苦手な私
少し遠巻きに店の中に入ってゆく
「10秒で、
野菜が足りているかわかりますよー。
やってみませんか?」
案の定、声をかけられる
『10秒で
野菜が足りているかどうかがわかる!?
...んなわけあるかい!!』
そう心の中でツッコミを入れながら
笑顔で素通り
まぁ、マスクを着けていたので、
私が笑顔だったかどうかは
疑問が残るが...
...が、気になるのだ
『“10秒で
野菜が足りているかどうかがわかる”って、
なんなのだろう...。
たぶん手のひらか指で
血管かなにかを見るのだろうな...』
で、
「あ~、足りてませんね~」
と、ぜったいに言われる
で、なにか買わされる――
なにを買わされるのだろう
機械のうしろに、
なにか置いてあったような感じは
しなかったが...
『サプリメント?
いや、もしかしたら、
“これに寝ると、
血管がきれいになりますよ”と
60万円の布団でも
買わされるのだろうか...』
と、その検査とやらが
気になって仕方がない
昔、よくあった、
定まった店舗を持たない、
それこそ胡散臭い会社
催事として空き店舗に短期間入るものや、
1か月ほど店を構えるものの、
転々と各地を回るもの...
店の入り口付近には
あり得ないくらい安い商品を置き、
時には無料で卵を配るなど客を集め、
店の中へ進むほどに、
高額な商品になっていくという...
その中に、
「血液がさらさらかどうか
調べてみませんか?」
と、いうものがあった
機械に指を当て、
血液の流れを見るらしい
「そんなもので、
血液がさらさらかわかるのか?』と
疑問を持ったが...
そこに高齢のご夫婦が検査をして
説明を受けていた
『たぶんこのご夫婦、
なにか買わされるな...』
そう思いながら、
私はそのうしろを通り過ぎたのだが...
誰が受けても、検査結果は
“血液ドロドロ”になりそうな気がする
その売り場には
高額な“健康食品”が置かれていた
うしろを見ると、
異様なほど布団がずらりと並べられている
たぶんどれも
ウン十万円はするのだろう
(中身は数万円も
しないものかもしれない)
『これはヤバいところに来てしまった』
そう思い、
すぐにその店を出たのだが...
何度か店員に声もかけられた
「安い」
「無料」
という謳い文句
かなりのひとが来ていたが、
やはり高齢者が狙われるのだろうな
先日のスーパーの
“10秒で
野菜が足りているかどうかがわかる”
というその検査
そもそも“検査”と言っても
いいものなのだろうか...
ふと、昔の、あの如何わしいお店のことが
頭を過ぎった
なんでも疑ってかかる性格
なかなか信用しない性質(たち)
猜疑心たっぷりの私は、
すぐにそんなことを思うのだ――
これでも10代の後半や
20代の初めの頃は
騙されたこともある
だからこそ、疑う気持ちが
芽生えたのかもしれないな...
だから民間療法も
嫌いなのかもしれない
・科学的根拠がない
・効果がない
・高額
それに今の時代、
特にすぐに信用はできないよね
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Source: りかこの乳がん体験記
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