お寺の和尚さんが、患者さんにおられる。
今日、訪問診療に伺った時、丁度、テレビで、
外国のある国の安楽死法案可決のニュースだった。
そのワイドショーを一緒に眺めながら、
積極的安楽死や消極的安楽死(尊厳死)、等々、
『死』にまつわる話をしたのだが、
この国では、やっぱり、自分の『死』が、
家族や、周りの人や、そして、ビックリなことに、
医療者のものになってしまってることなんかもあって、、、、
『死』前後の仕事が生業の二人。ともに意見が一致したのは、
『死』くらいは、自分のものであって欲しい。ということだった。
最近の退院前のカンファレンスでも、こんなことがあった、、、、、
残りの時間は数週間です。もしかしたら、窒息して、
今日か、明日ってこともありますが、、、
もし本当に、お家に帰りたいのなら、、、そうですね、、、
熱が下がって、、血液データの炎症反応の数値が下がって、
お食事も口から食べれるようになって、おトイレに行けて、、
ご家族の介護負担が減って、落ち着いて、帰るのはどうでしょう?
どこか矛盾があるようなないような、、、、、
ご本人の事を思うと、苦しい気持ちになった。
残り数週間の人生の時、その時くらいは、
その時だけでも、せめて、せめて、、、、
自分の思いを最優先にできる社会になれば嬉しい。
矛盾した気持ちを歌う、
この苦しくて大好きな歌。
良かったら聴いてください。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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