おはようございます。
著名な投資家、テスタさんの楽天証券の口座が不正ログインされた事件をきっかけに、証券会社の不正ログイン問題が浮き彫りになりました。
乗っ取られました
証券会社は楽天証券です— テスタ (@tesuta001) May 1, 2025
「テスタさんほどの投資家でも不正ログインにあうのか」という衝撃は私たち個人投資家にも非常に大きいものでした。
証券会社のセキュリティ対策もまだ万全とは言えませんが、着実に進んでおり、一時期よりも事態はやや落ち着いた印象を受けます。
一方で、不正ログイン問題で持ち株を売却して安全策をとった方も多いですが、その方たちは最近の株価回復局面を取り逃がす悲劇的な結果になっています。
正直、売りたくて売ったわけではないと思うので、少々かわいそうかなと思ってしまいます。
【悲劇】証券会社の不正ログイン問題で株を売った人は「稲妻の輝く瞬間」を逃す結果に!
証券会社の不正ログイン問題で3月〜4月にかけて被害が急増!
証券会社において、不正ログインによる被害が相次いで報告されています。
第三者が顧客のIDやパスワードなどのログイン情報を不正に取得し、証券口座にアクセスして株式の売買や資金の不正送金を行うものです。
持ち株を勝手に売却され、知らない間に訳の分からない中国株を買われていたといった被害が見られています。
以下は金融庁が発表している不正取引の件数と被額金額ですが、2025年3月頃から急増していることが分かります。
不正ログインの手口としては、フィッシングメールや偽サイトを通じて情報を盗み取るケースが多く、同一のパスワードを複数のサービスで使い回すことも被害拡大の一因となっています。
被害を防止するため、二要素認証の導入や、ログイン履歴の通知、異常な取引を検知するシステム強化などの対策があります。
個人レベルで導入できるものも多いので、一度ご自身のセキュリティについて見直すことをおすすめします。
持ち株を売却した方は「稲妻の輝く瞬間」を逃す結果に
5月1日にテスタさんのポストをきっかけに一気に火がついた「不正ログイン問題」ですが、いったん持ち株を売って手仕舞いした人も多く見られました。
ところが、5月に入ってからは以下のチャートのとおり、S&P500、日経平均ともに好調で、株価は10%近く上昇しています。
チャールズ・エリスが言うところの「稲妻の輝く瞬間」ですね。
不正ログイン問題で持ち株を売却してしまった方は、4月のトランプショックの暴落からの回復だけ取り逃がす悲劇的な結果となりました。
個人の責任ではないので少々かわいそうな気がしますが、口座ロックなどの措置で様子を見ていた方は結果的に救われたことになりますね。
証券会社の不正ログイン対策を早めに見直そう!
証券会社の不正ログイン問題に対するセキュリティ方法をまとめようかと思ったのですが、ななしさんの以下の記事に詳しくまとまっていたので割愛しますw
SBI証券、楽天証券、マネックス証券のネット証券大手3社について詳しくまとめてくれているので、大半の方はこれで対応可能です。
私は口座ロックまではしていませんが、口座ロックのやり方も別記事でまとめてくれているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
証券会社の不正ログインによる被害が急増しています。
私たちもできる範囲でセキュリティーを見直し、対策を立てましょう。
できるだけ持ち株を売らずに乗り切れる方策を練りたいところです。
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VIX30以上の局面での買い足しは、過去の暴落を見ても有効なことが多いです。
配当金は株価よりも安定して伸びてくれるため、長期投資ではありがたい存在です。
4月の暴落が嘘だったかのように、5月に入ってからは相場が好調ですね。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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