どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
いろんな切り口からカイゴのヒントをお届けしています!
今回の記事は、こちらのツイートを解説していきたいと思います。
介護はワニワニパニックだ🐊
どこからワニが出てくるか分からない
予測しながらワニをしとめる🔨
次々出てくるとあきらめざるをえないワニも出てくる
もうパニックだ⚠️
時間はない🕐
落ち着けオレ👊ワニワニパニックがうまくなれば介護が変わるかもしれない🐊#介護にまつわる小さな引き出し
— ヨウ-P (@s_y_prince) 2020年2月13日
久しぶりに若干ふざけた記事となりそうですが、「介護×ワニワニパニック」で介護現場に立ちはだかる度重なるマルチリスクへの対応について真剣に書きたいと思います。
ワニワニパニック
まずは「ワニワニパニック」の説明からしたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、ゲームセンターではおなじみのワニ版のモグラたたきのようなゲーム機です。
おなじみと書きましたが、あまり見なくなったと思いませんか?
昨年2月にこんな記事が出ています。
ワニワニパニックが「絶滅危惧種」に…。
なんと製造元倒産で修理ができなくなってしまったそうで…。
このゲーム、若かりし頃は何度も必死になってやったものです。
5匹のワニが次から次に出てきてハンマーで叩くんですが、これがメチャクチャ面白い!
リハビリ用に作られて、デイサービス等で取り入れられることもありました。
利用者さんが必死になられる姿が目に浮かびますよね!
そんな「ワニワニパニック」にこんなニュースが!
小学館の雑誌「幼稚園」2020年4月号の付録で登場するそうです!
めちゃほしいですよね~!!
ぜひとも手に入れて、ワニワニパニックを介護に活かしましょう!?
介護現場にも必要な「研ぎ澄まされたマルチな集中力」
さて、冒頭ツイートの話に移りますが、介護現場は「ワニワニパニック」なんです。
「ワニワニパニック」に求められる力が介護現場にも求められるわけです。
まずは、あの研ぎ澄まされたマルチな集中力!
「ワニワニパニック」の場合は、5匹のワニが出てくる穴に集中します。
介護現場では、この時間この場所で存在するリスクに集中します。
そのためには、リスクの把握をしておく必要がありますよね!
なので、この時間この場所での危険予知訓練をすることをオススメします。
こちらの記事を参考にしてください↓
リスクの把握ができたら、それらの複数のリスクに意識を集中させるわけです。
例えば、10人の利用者がいるホールで3人にリスクがあるとすれば、3人の行動に意識を向けておきます。
そうしながら他の業務をこなしていくので、4つのことに意識を向けていくことになります。
今している業務は、ワニワニパニックで言えば、今まさに叩いているワニです。
そんなとき、意識を向けた3人のうち1人の利用者がわずかに動き始めます。
この瞬間は、ワニワニパニックで言えば、今まさに他の穴からワニが出かける瞬間にそちらに意識を向ける場面です。
職員はそっとその利用者のところへ向かい対応します。
そう!ワニワニパニックいうところのワニ叩きです!
もうこれは介護の領域ではないのかもしれませんが、これもまた介護なのです!
介護現場にも必要な「パニックにならない冷静さ」
「ワニワニパニック」は徐々にワニが出てくるスピードが上がっていきます。
介護現場もまた、同じようなことが起こります。
今ここでリスクある利用者の対応をしようとしたところで、他の利用者にもリスクが忍び寄るようなことが起こるわけです。
そこでパニックを起こしてはいけません!
「ワニワニパニック」で言えば、どのワニも叩けないことになってしまいます。
どの利用者のリスクを先に対応すべきかを瞬時に見抜き対応し、次のリスクの対応をします。
そのためにはパニックにならない冷静さが欠かせないわけです!
「ワニワニパニック」では使わない介護現場に必要な二つの力
介護現場と「ワニワニパニック」に共通する力は、「集中力」と「冷静さ」です。
ところが、それだけでは介護はできません。
当たり前ですね(^_^;)
それは「アセスメント力」と「未然に防ぐ力・直前に防ぐ力」です。
「アセスメント力」
「ワニワニパニック」で求められるのは、とにかく先に現れたワニを叩くスピードです。
ところが、介護現場では先に動き始めた利用者を先に対応すればいいわけではありません。
利用者によっては、動き始めたからといって、すぐにリスクが高まるわけではないからです。
リスクの程度を見極めながら利用者の対応をしていきます。
そのためには、それぞれの利用者の動きやクセなどを知っておく必要があります。
それが「アセスメント力」です。
「ワニワニパニック」で言えば、ワニの動きは均一なのでワニのアセスメントなど必要ありません。
介護現場を「ワニワニパニック」に例えると、ワニの動き方が違うんですね。
ゆっくり動くワニ、突然かぶりつくワニ…、いろんなワニがいるイメージですね(^_^;)
ちゃんとアセスメントしておけば対応する優先順位が変わるわけです。
「未然に防ぐ力・直前に防ぐ力」
「ワニワニパニック」では、かならずワニはかぶりついてくるというリスクが生じるわけですが、介護現場では起こりうるリスクを未然に防いていくということをします。
介護現場を「ワニワニパニック」に例えると、ワニが出てくることを知っておいてワニにえさをやっておけばワニは出て来ないような対策をとることができるというわけです。
例えば、利用者が食後にトイレに行くことが分かっていたら、こちらから声をかけてトイレ誘導を済ませておくような対応をとることができます。
これが「未然に防ぐ力」です。
そして「ワニワニパニック」で言うところの、ワニが出かけたところで出てしまう一歩手前で止めてしまうテクニックもあります。
例えば、利用者が動き始められたときに、とりあえず何かを手伝ってもらっておくと時間稼ぎができるようなケースです。
これが「直前に防ぐ力」ですね。
前述の「アセスメント力」に加えて、この「未然に防ぐ力」と「直前に防ぐ力」を使いこなすことは、「ワニワニパニック」では鍛えようのない立派な介護です。
こうした介護力に合わせて「ワニワニパニック」による訓練を行えば、同時多発する複数のリスクへの対応は万全と言えるわけです。
まとめ
久しぶりに肩の力を抜いて適当かつ真剣に記事を書きました。
歩行不安定な利用者が1人で歩こうとされたり、トイレに行かれたり…。
帰宅願望の強い利用者がスタスタと外に出ようとされたり…。
なぜか怒りはじめて他利用者を叩こうとしたり…。
こんなカオスな介護現場は結構多いことと思います。
こうしたことが同時多発的に起こると、それはもうワニワニパニックです!
ワニワニパニックのあの感覚は、カオスな介護現場の感覚と似たものがあります。
ワニワニパニックを制する者は介護を制するのではないかとさえ思いました。
これはもう「ニンニン(認認)パニック」です(^_^;)
…ところが、記事を書いているうちに、ワニワニパニックでは補えないものもあることに気づきました。
…というわけで、最後に整理しておきます。
☞ワニワニパニックで鍛えることのできるマルチリスクへの対応力
- 研ぎ澄まされたマルチな集中力
- パニックにならない冷静さ
これらのスキルはぜひともワニワニパニックで磨いてください!
☞ワニワニパニックでは鍛えることのできないマルチリスクへの対応力
- アセスメント力
- 未然に防ぐ力・直前に防ぐ力
これらのスキルは普通に介護の仕事のなかで磨いてください!
Source: すべての道は介護に通ず【暮らしかるモダンなブログ】
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