“こんな”主治医と、“あんな”研修医。そして、今の医学生事情。

その他

「医者になっても
 休みはちゃんとほしい」

「医師になったら
 残業はしなくないなぁ...」

先日テレビを点けていたら、
流れてきた医学生へのインタビュー

確かに休みは大切

残業は...

どんな仕事でもたまにはあると思う

...が、

「今の時代は、
 やっぱりそんな考えなのか...」

と、少し残念な思いをした

いや、少なくとも、
休みが取れない環境で働いてきた私には、
そう感じた

それに、テレビで見る、
『スーパードクター』的な
ドキュメンタリー番組

患者を救うため
東奔西走している姿や、
深夜にも関わらず
救急患者を受け入れている様子を
目にしているからだろうか、
その差異に
“今の時代”の現実を見たような気がした

患者とすれば、不安だ

「そんな医者に任せられるのだろうか」

という思いが先に立った

もちろん、勤務中に
しっかり働いてくれれば
問題はないのかもしれない

が、例えば休日や夜中に
自分が担当している患者に
なにかあったとき、
来てくれるのだろうか

「僕は今日休みなんで...」

「私は時間外の仕事は
 したくないんで...」

と、なってしまうのだろうか...

私が乳がんでお世話になった主治医は、
朝から夜遅くまで手術...手術...

その間、患者や家族とのカンファレンス

そのため私が入院中、
朝の回診には一度も回ってきたことがない

たまーに
病室に様子を見に来てくれるときは、
すでに消灯を過ぎた時間

「こんなに働いて、
 身体壊さないのかな。
 ちゃんとバランスのいいごはん
 食べてるのかな」

と、いつも心配になった

その主治医、
一見、粗野なイメージ

が、
「あの先生、本当は繊細なんだよ」と
看護師さんが教えてくれたことがある

それを証明する出来事があった

それは
彼がお見舞いに来てくれたときのこと

先生が病室に私の様子を見に来た

が、彼がいるのを見て、

「...!!」

という顔をして、
ほかの入院患者のほうへ行き、

「どう?」

と、その患者に話しかけていた

『気を遣ったんだな、先生。
 別にいいのに...』

そんな主治医だった

そして入院中、毎朝、
研修医が来るのが日課となっていた

たぶん、私担当の研修医なのだろう

が、初回に挨拶もなかったので、
最初の数日は、

「なんでこの人、
 毎朝来るのだろう...」

と思っていた

研修医に「どうですか?」と聞かれても
特に話すこともないので
いつも私はぶっきらぼうな対応だった

というのも、
朝はいつも看護師さんが
様子を聞きに来てくれる

看護師さんに状況を話すので、
研修医に話すことは特になかった

話したところで、
問題が解決するわけでもなかった

それより
彼がつけている香水が気になった

ここは病院

私が入院していた外科病棟には
重篤な患者さんがたくさんいる

化学療法を受けている患者もいる

『香水って...』

彼は今でも勤務中に
香水をつけているのだろうか...

...話が反れたが――

“医者は患者のために
 時間を惜しまず働く...”

というのは、たぶん昔の話

  医者は激務だからね

  それに今の時代、
  “働き方改革”とうるさいし

  個人のプライベートも
  重視する方向だし

それでも患者のために
東奔西走している医者がいるのも事実

私の主治医も
朝から晩まで手術をしていた

だから、

「医者になっても
 休みはちゃんとほしい」

「医師になったら
 残業はしなくないなぁ...」

そう語っていた医学生を見て
なんだか不安になった

“患者を助ける”という使命感

そして、
“医者も仕事”という現実

そこにある隔たりに
少し違和感を覚えた

もちろん、理解はできるのだけど...

  今日の晩御飯

2025/11/12 晩ご飯

   ○たまねぎと豚肉の生姜炒め
   ○かぼちゃの煮物
   ○豆腐とわかめのみそ汁
    (画像なし)

  なんだか体調が悪くて
  あまりおいしく感じられない

  食べられない

  「おいしい」と感じられることが
  どれほどしあわせなことか...

  食べられることが
  どれほどありがたいことか...

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Source: りかこの乳がん体験記

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