その昔
“がん”が
「死の病」と言われていた時代
本人に「がん」と告げられず、
誤魔化されていた
まぁ、
今のようにインターネットもなければ、
“がん”がどのような病気なのか知識も薄い
周囲の人が罹った“がん体験話”など
聴くこともなかっただろうし、
今のような化学療法などの治療薬も
きっと乏しかったと思われる
現在の“化学療法”のもととなったのは、
1900年代、第一次世界大戦で
ドイツ軍が使用した毒ガス
その後、
アメリカで臨床試験がはじまり、
1943年、
「悪性リンパ腫に効果がある」と
報告された
☆詳細は下記へ
そういう意味では
本人に騙し通すことも
できたのかもしれない
胃がんにもかかわらず、
「胃潰瘍」と告げられていたのは
当時は“よくある話”だった
今は、がん告知は当たり前
情報化社会となった今、
“隠し通せない”ということもあるが、
医師や看護師、薬剤師などと、
「一緒に闘っていきましょう」
という意味も込められていると
聞いたことがある
治療の選択肢も今は昔とは違い、
患者自身に委ねられている
なにより、
“がんは治る病”になってきたことも大きい
その昔、“がん=死”だった『がん宣告』
20年くらい前からは、すでに
『がん告知』に変わっている
それだけで、
なんだか生きる希望が湧いてくる気がする
ただ、ひとつ気になっていることがある
それは、『余命宣告』
やはりり“宣告”という言葉は、
強いイメージを受ける
“余命宣告=死の宣告”のイメージだ
私の母は9年前、甲状腺がんによる、
肺と小脳への転移で死んだ
再発後の治療がなかった
医師に「余命2か月」を告げられたが、
そのときから私はすでに、
『余命宣告』
という言葉を使わなかった
使ってきたのは、『余命の告知』
やはり、
『宣告』という言葉はきつい
母が近いうちに必ず死ぬのは
わかっている
それでも「宣告」と言ってしまうと、
きっぱりと突き放された感覚になる
あと何日かの命
迫ってくる死への短い時間を、
やわらかい言葉で捉えたかった
だからこれからは、
『宣告』ではなく
『告知』に統一してほしい
メディア等では、
未だに『がん宣告』と表現することも多い
そのほうが
インパクトがあるからだろうか
その“インパクト”、
がん患者にとっては
かなりの衝撃なのだが...
その『がん宣告』も『がん告知』へ
そして、
『余命宣告』も『余命の告知』へ
余命を告げられたひとが、
少しでも心が和らぐように
「宣告」なんて、
厳しい言葉で悲しませないように
『告知』とは――
物事をひとに告げること、
通知すること
例)病名を告知する
『宣告』とは――
裁判などで
判決や命令を言い渡すこと
例)破産宣告
死刑宣告
やっぱり病には、
『宣告』という言葉は不似合いだ――
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Source: りかこの乳がん体験記
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