
おはようございます。
本日は「iシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)」をご紹介します。
HDVは財務健全で持続的に配当を出す体力がある優良銘柄に厳選投資をするため、安定成長が期待できる点が最大の魅力です。
配当利回りも3%台と、先日ご紹介したVYMよりも高いです。
GAFAMなどの成長株は含まれませんが、一定の株価成長も期待できます。
お忙しい方向けに、60秒でサクッと学べるショート動画も用意しましたので、よろしければどうぞ!
HDVとは?財務健全な米国高配当株に分散投資できる人気ETF
HDVとは?米国の財務健全な高配当株に分散投資できるETF
米国の高配当ETFの中でも、HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)は人気の高い商品です。
財務健全性や持続的な配当を重視して銘柄を絞り込むため、安定したインカム収入を期待できる点が大きな魅力です。
HDVは約75銘柄に分散投資しており、直近の配当利回りは約3%台で安定しています。
経費率も0.08%と低く、長期投資に向いています。
純資産は1.7兆円規模と大きく、流動性についても問題ありません。
過去10年のトータルリターンは+145%となっており、配当だけでなく株価成長も堅調でした。
米国高配当株の安定性と成長性を同時に取り込める点が魅力です。
HDVの3つの魅力:財務健全性・分散性・増配力
HDVの魅力は大きく3つあります。
1つ目は「財務健全性を重視して銘柄を厳選している」という点です。
HDVはモーニングスター社の選定基準を採用しており、財務の安定度合いや持続可能な配当が期待できる企業だけを組み入れています。
単に配当が高いだけの企業ではなく、長期にわたって株主還元を続けられる企業が中心です。
2つ目は「70〜80銘柄程度に分散されている」点です。
高配当ETFの中には銘柄数が少ないものもありますが、HDVはセクター・銘柄ともにバランスよく分散されており、個別株特有のリスクを抑えながら投資できます。
3つ目は「長期の増配傾向が続いている」点です。
過去10年間で配当金は約1.7倍に成長しており、インフレ負けしない点が評価できます。
配当収入が年々増えていく可能性があるため、長期の資産形成においてインカムを重視する人に向いています。
配当利回りはVYMより高めの傾向
米国の高配当ETFとしてよく比較されるのがVYMですが、直近5年の推移を見るとHDVの方が高い利回りとなっています。
VYMは銘柄数が多く、より広く市場をカバーする高配当ETFである一方、HDVは銘柄の絞り込みが強いため、対象企業の配当利回りが相対的に高くなる傾向があります。
インカム目的の投資を重視したい場合、HDVは有力候補です。
一方で、配当利回りが高い分だけセクターの偏りや原油価格による影響などについては注意が必要です。
HDVの構成銘柄トップ10:米国の成熟企業が中心
HDVの構成銘柄上位には、米国を代表する歴史ある大企業が並びます。
具体的には、エクソンモービル、シェブロン、ジョンソン&ジョンソン、アッヴィ、プロクター&ギャンブル、コカ・コーラ、メルク、ペプシコなど、誰もが知る消費財・ヘルスケア・エネルギー企業が中心です。
これらは業績が比較的安定しており、景気がやや弱い局面でも業績への影響が小さい傾向があります。
GAFAM のような成長株は組み入れられていませんが、高配当×安定性に特化したHDVらしい構成と言えるでしょう。
HDVのセクター構成:生活必需品・エネルギー・ヘルスケアが中心
HDVの特徴として、ディフェンシブ色が強いセクターに大きく寄せている点が挙げられます。
構成比率では生活必需品・エネルギー・ヘルスケアの3セクターで全体の約7割を占めています。
生活必需品とヘルスケアは景気に左右されにくい業種であり、安定した売上と継続的な配当が見込めるため、高配当ETFとの相性が非常に良いセクターです。
一方で、エネルギーセクターは原油価格や地政学リスクの影響を受けやすく、値動きが比較的大きい点には注意が必要です。
HDVはどんな投資家に向いているか?
HDVは、米国株への長期投資を行う中で安定的な配当収入を得たい人に向いています。
個別高配当株のリスクを避けつつ、財務健全な企業への分散投資を行いたい場合には非常に使いやすいETFです。
ただし、GAFAMなど成長企業は含まれず、エネルギーセクターの影響を受けやすいという特徴もあります。
そのため、株価成長を重視する人はVOOやVTI、あるいはVYMと組み合わせてバランスを取るとよいでしょう。
まとめ
HDVは財務健全性を重視した米国高配当株ETFで、安定した配当と長期的な増配を期待できる点が大きな魅力です。
生活必需品・ヘルスケアなどディフェンシブセクター中心の構成で、市場環境が不安定な局面でも比較的底堅い動きを見せます。
配当利回りはVYMより高い傾向があり、インカム重視の長期投資に適した商品です。
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インデックス投資を始めるべき最善のタイミングは常に「今」という話です。
投資初心者のPFは「NISAでインデックス投資+無リスク資産は預金」で十分です。
今だと個人向け国債変動10もよいでしょう。
米国高配当ETFの王道、VYMを解説しました!
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ







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