70歳前後の男性患者さんが続いている。
彼らの訪問診療を始めるにあたって、
いつも大切にしてるのは、生き様だ。
彼らの生き様を丁寧にお聞きする。
最初は、病気や症状緩和の話しや、
最後に暮らしたい場所、ホスピス、
医療に関係のある話で始めるのだが、
人生の物語が始まると、熱を帯びる。
彼らの生き様を話す姿から、徐々に、
彼らの心の音が聞こてくる。涙を誘う。
先生、医者たちがな、もう残りの人生、少ないんやから、
あんまり無理せんときやって、言いよったの聞いてな、
俺カチンと来たんや。まだ死なへん、リハビリして、
もっと歩けるようになったるからな、って思ってな、
もうはよ家帰って、熱い風呂入ってサッパリしたいねん。
先生、転移してるって聞いた時な今度ももう一回復活出来るって、
前にやった膀胱がんの時も、心筋梗塞の時も、乗り越えたんやし、
そんな風に思ってたんやけど、医者にな、綱渡りやでって言われて、、
それから一カ月、あれやこれやと急降下で、自分の人生、どうなるんか、
今日先生に話するまで、もう無茶苦茶やったけど、スーッとしたわ。
これから頼むな。自分の人生を、自分らしく生きたいんや、オレは。
彼らはいつだって、「生きる覚悟」を見せてくれる。
僕は、その心の音に耳を澄ませ、最後まで支えたい。
レセプトが出来、神戸市北区の患者さんが、
今日の最後だったので、三宮まで車で30分。
映画 Ryuichi Sakamoto: Diariesを観てきた。
天才坂本龍一の最後の三年半。
素晴らしいドキュメンタリー映画。
教授のご冥福をお祈りいたします。
僕は患者さんの心の音にもっと耳を澄ましたい。
良かったら聴いてください。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」




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