「ありがとう」を最後にくれた。
帰りがけに、この言葉をくれた。
数時間後、穏やかに旅立たれた。
いよいよが近い95のヒロコさん。
夕方訪問するといつものように、
僕の声に反応して笑顔になった。
旅立った妻の闘病生活一ヵ月。心は苦しみに満ちていた。
医療の無力さに苦しむ僕の心の支えになってくれたのは、
他でもないザイタク患者さんのヒロコさんの笑顔だった。
ヒロコさんのお家に訪れる度に、
彼女の笑顔に勇気をもらってた。
「あ~センセ、こんにちはありがと」
「あ~センセ、どうも、、ありがと」
「あ~センセ、ありがとございます」
いつだって、彼女は笑顔と「ありがとう」だった。
僕はこの一ヵ月、ヒロコさんの笑顔に支えられた。
どうしようもないくらい苦しい『死』。
大好きな両親と尊敬する妻で経験した。
そんな僕、もう二度と『ザイタク』は、
出来なくなるかも、とさえ思っていた。
妻の死の経験後、今日初めてのザイタク看取り。
ヒロコさんが僕の『ザイタク』を救ってくれた。
無駄な医療はほとんどなく、
そのことを理解してくれる、
ご本人とご家族の愛と覚悟。
やはり、
『ザイタク』は双方向で、
一方通行の在宅医療とは、
まったく違って、美しい。
僕はこれからも『ザイタク』と対峙することを誓います。
こんな僕を支えてくれた患者さんたちに心から感謝です。
ありがとう。
良かったら聴いてください。
毎日読んでいただき感謝申し上げます。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」







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