今日も
「光の魂たち 動物編 人の霊性進化を助ける動物たち」
からの抜粋です。
このオランウータンの赤ちゃん
「ウーディンちゃん」
目の前でお母さんを殺され、
誘拐され、
暗いケージに監禁され、
まともな水も食事も与えられず、
生きる気力を完全に失った状態です。
幸いなことに、
ウーディンは、
売り飛ばされる前に発見され、
動物保護団体である International Animal Rescueによって
救出されました。
でも、
生きる気力が完全に消失。
母を失った激しいショックと身体の脱水と衰弱。
もう
生きるための意欲は完全に失われていた
と救助した人が述べています。
International Animal Rescue
ウーディンの目はうつろで、
周囲のことに全く関心も示すことなく、
食事も、水も、うけつけない状態。
心も身体も、
すでにこの世にいないような状態です。
でも、
救出チームはあきらめませんでした。
「ウーディンは自ら何度も命を断とうとしました。
でも、
私たちはそれを許しませんでした。」
International Animal Rescue
懸命なケアが続きました。
10日目になって、
ケアする人たちの愛が伝わったのか、
ようやくこの小さなウーディンの眼には
わずかに光と力が戻ってきました。
懸命にケアをしてくれる人を認識し始め、
口から栄養補給できるようになりました。
さらに、
食事も
口に出来るようになりました。
ウーディンが淋しくならないように、
ケアしている人たちもウーディンのすぐそばの床で眠ります。
こちらは動画です。
救出チームの懸命で献身的な愛情を込めたケアの結果、
ウーディンは、
生きる気力を取り戻しました。
「独坐大雄峰」
八世紀の中国の高僧であった百丈懐海禅師(ひゃくじょうえかいぜんじ)が、
ある僧に、
「如何なるか是れ奇特事」(この世で最も大切なことは何でしょうか?)
と問われました。
百丈和尚は、
「独坐大雄峰」(この高山にこうして座っていること)
と答えたのです。
今、ここに生きて、坐っていること。
それが何よりも有り難く、大切なこと。
生きているから、
楽しいことも
苦しいことも
感じることが出来る。
私たちは誰でも生まれたら、
いつか必ず死を迎えます。
その間にたくさんの経験を積むために生まれてきます。
この与えられた地上での時間ほど貴重なものはありません。
以前当ブログで、
「盲亀浮木の譬(もうきふぼくのたとえ)」の話をしました。
ここに一部転記しておきます。
これは釈迦大師が、
人が肉体を持って地上に来ることがいかに幸運なことかを、
弟子の阿難(あなん)にしたたとえ話です。
「広大な海の底に一匹の目の見えないカメがいる。
そのカメは、百年に一回だけ水面に顔を出す。そして、
その広大な海に一本の木が漂っている。
その木には一つの穴が開いている。
その流木は、風と海流にまかせて広大な海のどこかをさまよい続けている。さて、阿難よ、
百年に一度だけ海面に浮かんできたカメが、その流木の穴にすっぽりとハマることがあるか?」
弟子の阿難は、「そのようなことは有り得ません」と答えます。師は、「本当に絶対に無いと言い切れるのか?」
阿難は、「何億年、何兆年のうちにはたまたま運が良ければ、有り得るのかもしれません。」
師は、「阿難よ、人間がこの世に生まれてくるということは、そのカメが流木の穴に頭を突っ込むよりも難しいことなのだ。有り難いことだ。」
この話のように、
人は肉体を持って地上にいられることは
本当に幸運なのだと思います。
しかも
この時期に
この場所に。
小さなオランウータン「ウーディン」も、
生まれてすぐに人生最大の過酷な試練を向かえ、
乗り越えつつあります。
生きていれば必ず素晴らしいことがある。
小さなウーディンの大きな試練。
私たちも
大小さまざまな試練に直面するでしょう。
でも、
乗り越えられない試練はない、
それを
小さなウーディンからも学べます。
そして、
ウーディンの話は、
地球上に学びに来た私たちの縮図のようなもの。
長い輪廻転生の人生の中には、
さまざまな出来事に翻弄され、
苦難と悲しみに打ちひしがれ、
人生に絶望してしまうこともあるでしょう。
でも、
目に見えない高次元の存在たちからの愛によって、
何度でも立ち直っていく。
そう、
どんな時にでも
見えない世界の存在たちからの愛がいつも降りそそいでいる。
たった一人で絶望しているように思えても
けっして一人ではない。
最後にシルバーバーチの言葉を引用します。
そのうちあなた方も、
肉体の束縛から解放されて、
曇りの無い目で地上生活を振り返る時がまいります。
そうすれば、
紆余曲折した一見とりとめのない出来事のからみあいの中で、
一つひとつがちゃんとした意味を持ち、
あなたの魂を目覚めさせ、
その可能性を引き出す上で意義があったことを、
つぶさに理解されるはずです。」
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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