風邪薬
日本では
TVでも盛んにCMをやる影響で
多くの人は
風邪をひいたら風邪薬を飲むという習慣が出来てしまったようです。
多くの人は、
風邪薬で風が治る
と勘違いしています。
でも
風邪薬は、
風邪を治す薬ではありません。
「風邪が治る」とはどういうことでしょうか?
一般的な風邪は
コロナウイルスやライノウイルスなどのウイルス感染によるものです。
ウイルスは体内に入ると、気道粘膜で増殖します。
これに伴って
身体は
このウイルスを排除して治そうとするために
発熱、鼻水、痰、咳などの
さまざまな症状を起こします。
発熱してウイルスの増殖を止めて
鼻水や痰、咳などで、病原体を体外へと排出していきます。
その治そうとする免疫反応が
風邪の症状と言われるものです。
風邪の本体ではありません。
そして、
身体の免疫反応による自然治癒力によってウイルスが鎮圧されると、
風邪の症状は消失していきます。
これが「風邪が治る」ということです。
風邪薬は、
この身体を治そうとする免疫反応を止めてしまうだけであり、
実は
風邪の病原体であるウイルスを消す薬など存在しないのです。
だから、
「風邪の時には
薬を飲めば1週間で治る。
もしも
薬を飲まなければ
治るまでに7日もかかってしまう。」
と言われるのです。
実際には、
風邪薬は
発熱などのウイルスの増殖を阻止して排除する免疫機能を阻害してしまうために
有害であるとの認識が一般的になりつつあります。
しかも
風邪薬には
さまざまな副作用があることは
ほとんど知られていません。
特に
アナフィラキシーや
スティーブンス・ジョンソン症候群、
中毒性表皮壊死融解症
などの
命に関わる重篤な副作用が風邪薬でも引き起こされることがあるのを
ほとんどの人は知りません。
スティーブンス・ジョンソン症候群の発生頻度は、
人口100万人あたり年間1~6人とされています。
発生頻度は少ないものの
寝ていれば治る風邪でも
あえて薬を飲んで
薬の副作用で亡くなってしまう人もいるのです。
どうしても薬が欲しい人やすでに持病を持っている人は
医師に相談するとよいかもしれません。
病院に行くことはないと思います。
この図
International Medical Pressが発表している
抗インフルエンザ薬タミフルの世界の消費量です。
赤い部分が、日本JAPAN
青い部分が米国。USA
白は、その他の国々Remainder Of the Worldです。
タミフルって
世界中の供給量のほとんどを
日本人が飲んでいたのです。
日本と米国だけでほとんど消費しています。
つまり他の国は
必要ない薬は飲まない。
これで
インフルエンザの治癒率は
飲まない国となんら変わりません。
しかも
飲んだ場合には
重篤な副作用の心配も出てきます。
こちらは
タミフルの添付文書で警告されている副作用一覧です。
pdmaからの抜粋です。
命に関わる重篤な副作用は頻度不明なものが多い他にも
気管支炎や子宮からの出血、耳の障害など
一見薬の副作用ではないような症状も
副作用として挙げられています。
これは決してタミフルを否定しているのではなく
処方する側も
服用する側も
慎重に必要かどうかを考えてほしいということです。
日本では
風邪に無意味な抗生物質をたくさん処方されたという知人もいます。
日本人は
薬の飲みすぎだと思います。
平均寿命は長いのに
健康寿命との乖離が激しいのは
はやめに不健康になっているということ。
何故
健康になるはずの薬を
誰よりも多く飲んでいるのに
健康寿命は短いのでしょう。
風邪であれば
必要のないものを飲むよりも
まずは
療養することです。
基礎疾患が無いのであれば
風邪は
基本的に
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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