※筆者より【ご質問への回答⑥:多くの人に死をもたらした魂の、あの世での様子とは】

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人は死ぬとどうなるか】シリーズと、さらには【戦国武将の心意気】を書かせていただき、死後の世界をわたくしなりにお伝えしております。

大切なのは、“今このとき”を大切に過ごすことです。

見えない世界とは、この世と密接な関係性をもち合わせ、無論欠かせないことではありますが、わたくしたちが注力すべきは、今生きていること自体です。

生と死は、いわば両輪でもあり、死があるからこそ、わたくしたちは“生”(生きていること)を大切にします。そして生があるからこそ、“死”は重要な意味をもつのです。

死後の世界を知ることで、皆様が今世のしがらみから解放されたり、より頑張ろうと思えたり、あるいはより視野を広く(俯瞰(ふかん)して)物事を捉えていただけると良いなと、わたくし自身願いますし、人々の“今をより良く生きる”にお役に立てるなら、それこそ鑑定士冥利に尽きます。

今回いただきましたご質問は、「戦国武将を含め、死を伴う争い(戦い)を指揮する立場にあった方々は、あの世へと旅立って以降、生前における、“多くの方の死をもたらした”ことに、何かしら霊的にあるのか」というものです。

戦(いくさ)も、ひいては戦争も、多くの尊い命が失われます。そういった生死を分けるような重大な出来事には、往々にして指揮を執る人の存在があるでしょう。

敵味方含めて、多くの人の命を絶やすことは、それこそ味方であっても“殺(あや)めた”ことには変わらず、そういった事実は、神の側からすればどのような判断になるか、という奥の深いご質問です。

誰しも、必ずこの世に生を受ける際に(=転生が叶う際に)、各々が果たすべき“お役目”がございます。

ですが、それは何か大きい物事を成すことばかりが天の神々と約束したお役目とは限りません。

なおかつ、“果たすべき”お役目をもつとは言え、現象界は様々な事象やまた人間の関わりが生じますから、純粋な意味でお役目を果たせるかと言えば正直難しいこともあり、それらも含め、死後、神々があらゆる側面を御覧になり、当人がどのくらい自らのお役目を果たせたか(あるいは中途だったのか)などを精査してくださいます。

人に高低はありません。ですが、現象界において、また人間のやり取りがおこなわれるなかでは、少なからず、立場的な高低はでてくるものです。

後世、戦国武将と仰がれる方も、あるいは、戦争で幾多の陣頭を執った方も、必ずということではありませんが、その方なりの人生(生まれ育った環境や人との出逢いなどを通じて、人の上に立つという現象を得た御魂です。

これは、各転生具合を考慮し、また神と相談し、“次はこのような集団の長としてわたくしは役目を果たしましょう”として、無論必ずそうなる、ということではありませんが、あくまでも現象界でその出来事が生じる可能性を(エネルギー的に)高めることによって、決められた集団の長として、実際に台頭するという流れを得ていくようになります。

わたくし自身、どのような方でも、あるいは、肉体を離れた御霊でも、その存在がもつ“魂の段階”、平たく申せば、霊的な高低を拝見いたします。

スピリチュアルな世界では、しばしば霊魂に差をつけて“高級霊”や“低級霊”などと言いますが、そのような端的なものではけしてありません。

これまでの転生の様子とまた、縁を引き合う御霊たちとの関係、さらには、何を目的として世の中に影響を及ぼしていくか(あるいは及ぼしたか)等々、多角的にその魂の“立ち位置”を把握しておりますので、比較という範疇(はんちゅう)ではないのです。

たとえば戦国武将となった方は、やはりそうした上に立つ者としての霊的な素質があります。端的に優れているから、というばかりではなく、そういた数々の魂と生死を分かつような重大な局面を共に得ること(あるいは深く関わること)で、この世にどのような現象(経験)をもたらすかを引き受けた魂である、ということです。

わたくしとしては、たとえばかつて戦国武将として存在した(今や肉体を離れた)御霊に対しては、少なからず複雑な気持ちを抱きます。それはなぜかと申しますと、つまりはその御霊は、他の多くの御霊たちの、人間界でいうところの人生ーーーひいては生死を左右する、その重要な“責(責任)”を負っているからです。

一人の存在が、これほどまでに数多(あまた)の人生の行く末をゆくゆくまで(霊界に至るまで)請け負う、これは本当に大きな荷を負うことでもあり、戦国武将ということで羨望(せんぼう)の眼差しを得るのとはまた別に、正直厳しき側面をもつのです。

そうです、生まれ変わりの世にて戦国武将となる御魂とは、神と話をする際に、「わたくしは多くの人々の現世での生き方に対し(武将となることによって)多大な影響を与えましょう。そして、その生きることも、あるいは、死すらもわたくしはその事実(カルマ)を一手に引き受け、わたくしと関わり、ついには死の局面(結果)を得た者たちの、黄泉の国(=死後の世界)における、欠かせぬ学びや気づき、あるいは(転生への)魂の蘇生について悉く(ことごとく:すべて、残らず)成されるまで、わたくしは霊魂として(次なる転生を果たさず)支え続けましょう。」という非常に厳格な契りを交わすのです。

そもそも、地上での現象は、必ずそうなる、ということではございません。

人間には意思があり、良心もあり、また正義心もあるーーー そうした、自らに備わる心により、さらには互いのやり取り(関わり合い)のなかで、争いという局面は避けられることも(あるいは甚大な局面まで至らないことも)あるかもしれないのです。

人の生き方次第ーーー 非常に月並みな表現かもしれませんが、本当にその生き方の積み重ねが世の中となり、ひいては歴史を創るのです。

ですから、もう、読者の皆様でしたらお解りのことと存じます。

多くの人の上に立ち、そして多くの人生を左右する、そういうお役目を任された方は、自らの生前の生き方のみならず、自身に関わった人々の歩み(人生)について、その動向を、それらの人々が転生前に、神と約束をして果たそうとした目的を到達具合も含め、天の御計らいによって余すことなく見せられることになります。そして自らの生前の動き(関わり)が究極の意味で貢献したか、あるいはそれをむしろ阻止してしまったのか等を、あの世でひたすら省みるのです。

本当に気の遠くなるような、反省と懺悔の日々です。まさに押し潰(つぶ)されるがごとくの、あの世にての自ら負うべき“重圧”です(※戦国武将の多くは、今なおその状態です)。

ですから、端的に、人は比較などできないのです。

上に立つなら立つ人の、そして上を支えるなら支える人なりの、その方だけが果たすべき天との約束と、そしてひいては責任が生じるということを、是非皆様にもご理解いただけたらと存じます。

一つ、かつて戦国武将であった方の、現時点での霊的ご様子をお伝えいたします。

その方は、おそらくは、わが国では知らぬ人がいないのではないかというほどの、歴史に名の残るお方です。

生い立ちよりまた、多くの猛者たちを従えていく武勇伝もあり、当時の人々も、まことしやかにその武将についてを話題にいたします。

そして死してなお歴史は語り継がれますから、後世に生きるわたくしたちもまた、史実やあるいは後世に伝わった内容によって、当の武将へは様々なイメージや思いを抱くことでしょう。

当然、その武将が生きていた時代は生易しいものではなく、ことによっては戦に負けた方々、あるいは家臣でさえも、見せしめや、危険回避などのためにお家滅亡まで追い込まれたと思われます。そうした家系の末裔(まつえい)の方々は、きっと今も少なからず複雑な気持ちをおもちでいらっしゃるかもしれません。

かつて一時代を築いた戦国武将が眠るとされるお墓に、数年前わたくしもお参りに伺いました。

墓前にて、そのお方と対話させていただくため、霊体を視ようとしたのですが、これがなかなか視当たりません。

少しばかり霊界の方々(ほうぼう)を探しまして、ようやくご当人の意識体がある(霊界の)階層まで辿り着きました。

ですがそこに現れたのは、幾重にも岩盤のような重石(おもし)に下敷きとなって仰向けに横たわっている、見るからに苦渋のお姿でした。

暗い暗い世界です。漆黒の闇とでも申しましょうか。それほどに当人を取り巻く世界がのっぺりと重く、そして途方もないほどの“暗黒”なのです。

わたくし自身、この光景にいささか驚きまして(※これまでその武将に対して、もっと勇猛なイメージがあったからです)、それでも恐る恐るお声をかけさせていただきました。

そうしますと、唸(うな)り声を絞り出し、そして一言だけ、わたくしに言葉を返してくださいました。

「・・・もう、沢山だ 」

これが、日本のかつて一時代を築いた武将の、本当に魂からの御言葉です。

皆様は、どう思われますか?

以上。

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Source: 神々からのメッセージ

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