池の水・川の水・滝の水

その他

今日は
一滴の水くんの童話から始めます。

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一滴の水くん。

あるところに
一滴の水くんがいました。

その水くんは
川を流れるうちにエネルギーが増していき、
自分は他の水よりも偉いと
勘違いするようになっていきました。

そして
もっと偉くなりたいと思いはじめたのです。

水くんは
同じ水同士で
優劣を区別するためには
エネルギーを独占すればよいと考えました。

そこで
川にいた他の水くんたちを
池に誘導していきました。

「おーい、みんな川の中よりも池の中は安全だよ。」

ほとんどの水さんたちは、
安全安心を求めていたので
水くんの言うことに従い
池の水となりました。

何事も起きない平穏無事な人生。

波風も立たない静かな、池の水
池の水さんたちは
たしかに
波風も立たずに、静かで、安楽でした。

でも
全く動かない水さんたちは
時間と共によどんできて
水に蓄えられていた活力は
知らないうちに失われてしまいました。

水くんは

多くの水さんたちが「池の水」でいるように望み、
教育します。

従順で、おとなしく、活力がない水さんたちは
水くんにとって都合がよいと思ったのです。
水くんは
あらゆる方法を使って
他の水さんたちを
池の水にしようとしました。

そして活力も思考力も失った水たちは
水くんの言うことに従っていきました。

そして
池から出て
川に流れていく水たちを批判するようになりました。

いつのまにか
水本来の自由さを忘れてしまい
一か所に閉じこもることが安全だと
信じてしまったのです。

でも
本来
自然界の水は
常に循環するものです。

空から雨や雪となって地表に降り注ぎ
地中に入ってから湧き水として河川に入り、
海へと流れて
また空へと昇っていく。

自然界の水は
池の水のまま
淀むことに満足しているのは
本来の姿ではありません。

でも
池の中だけに慣れてしまった水さんたちは
すでに
そこから出ようという気力もエネルギーも
失われていました。

でも
新しく池に流れ込んできた水さんたちの中には
ずっと池の動かない水でいることに
疑問を感じ始めていました。

  つづく・・・

お話はここまで。

ここからは
お話の補足です。

一滴の水くんが
自分は偉いと勘違いしたり
優越感を持ちたいと思うことは
人間でもよくあることです。

水くんは
自分の狭い見識によって
エネルギーが有限だと思い
自分が他の水さんよりも、より多くのエネルギーを溜めておきたいために
すべての水さんたちとエネルギーを分け合うよりも
他の水さんたちのエネルギーを奪うことを考えてしまいました。

この宇宙は
「天の理(ことわり)で動いています。

その一部に、
物質世界に独特な地の理(ことわり)があります。

水くんは残念ながら
地の理が宇宙のすべてだと勘違いしているようです。

地の理では、
何かを二つに分けると半分になります。
百つに分けると、百分の一になります。

でも
その背後にある天の理では
天の理にかなったものを、
二つに分けると二倍になり
百つにわけると百倍になります。

地の理では
他者のために何かをするときに
自分だけが物質的に貧しくなってしまうこともあります。


天の理では
他者のために何かをすると
自分も他者も一緒に豊かになります。

地上では
ほとんどの人は
地の理は認識できますが
その裏で大きく働いている天の理は
全く認識できていません。

だから
水くんのように
地の理だけで動くと
しだいに利己的になってしまうのです。

水たちが

天の理を知るためには

ずっと池の水のままで留まっていてはいけません。

池から出て
川に流れ
滝を下って
海に出てみる

その体験の中で
小さな地の理の背後にある
大きな天の理を感じ取っていくのです。

「川の水」のように美しく流れるのも
水、本来の姿の一つです。

渓流の水は絶えず予測のできない変化があります。

岩があり、滝があり、水路も地形に合わせて変化し、
一瞬一瞬新鮮で、
新しい驚きがいつも待ち受けています。

そして
自然界からエネルギーをたくさんもらえます。

全くよどむことがありません。
そして、
時には「滝の水」のように冒険してみる。

滝の水は
いつでもエネルギーを増幅し、
活き活きと輝いています。
いつも活き活きしていることが、
至福につながっていくのです。
安心安全だけに留まるのは
地球を離れてからいくらでもできること。

せっかく地球に来たのだから
活き活きと流れに乗ってみる方がいいですよね。

滝の写真。
よくみるとくねくねの虹が見えます。

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拡大した写真。
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Source: ひかたま(光の魂たち)

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