※筆者より【ご質問への回答⑧ :良い人ほど、早く天へ召されるのはなぜ?】

その他

6月に入り、少しずつ日常を取り戻しておりますが、依然として気は緩められそうもありません。どうぞ皆様が日々安全にお過ごしになり、ささやかでも幸せを随所に感じられますよう心より祈念申し上げます。

本日は、以前読者の方よりいただきましたご質問について、回答させていただきたく存じます。

表題のとおり「良い人ほど、なぜ早く天へ召されるのだろうか?」というご質問です。

この“良い人”というのは、無論、人間界からみたところでの“良い”という判断になります。

その規範に従う意味での、人格的に優れた方や社会に貢献した方、あるいは、性格的にも人様に迷惑をかけるような人ではないことなどを、“良い人”と表しているのだと思われます。

逆に“悪い人”は、人を騙(だま)したり、傍若無人な行動をとったりするなど、周囲に迷惑をかけ、ひいては社会に悪影響を及ぼすような人という意味でしょうか。

わたくしたち人間は、この世に生きている限り、生老病死の文字に代表される、様々な苦しみがあります。俗に“四苦八苦”という言葉がありますが、いつの時代でも、人間が生きるとはけして安楽とはいかない出来事が起こり得るものです。

一つ大前提があります。それは、天上界からした“この世の意義”、つまりは人間界の役割なのですが、驚くこと無かれ、実は、人間界とはもっとも“許された”場所なのです。

何が許されているのか、それは、まずは、“様々に経験できること”です。一つ間違えたら、それで自分の人生が終わり、というのは、極端な場合を除いて、わたくしたちの世界にはまずありません。

試行錯誤をしつつ、成功もまた失敗でさえも幾度も繰り返して、人生の経験を積んでいくことのできる、実に“猶予ある”世界観とも言えます。

わたくしたちは、皆、天上界にいたとき、自らが転生を望んでこそ、それが実際の“生まれ変わり”として実現いたします。

その望みとは、それ以前の生き方によって、次なる転生での学びを“こうしたい”とか、“こんな学び甲斐のある方と是非逢いたい”など、自らが求めていく魂の学びの程度が、まさにわたくしたち各々の“本望”であるのです。

その学びには、自らの足りない部分を(転生の世で)強化したり、あるいは、以前の時代には叶えることができなかったことなどを、次なる時代では是非成し遂げたい、など、様々な目的(望み)がありますが、極端に言えば、“魂の成長のために、あえて”地上に生まれ変わるのです。

世の中で言うところの“良い人”が、早く天へと召し上げられるというのは、もしかしたら、地上での“魂の成長”はすでに(自らの使命と兼ね合わせて)終了しているものと、天は判断したゆえかもしれません。

少なからず、この世に生まれ出たいという、課題を抱えた魂は数えきれないほどに在り、それこそ“順番待ち”のように今か今かと地上に降りることを待っていますので、もし、魂の目的をある程度果たせたと、天が判断した魂が地上に在るならば、それ以上長くは地上に生かさないはずです。宇宙は総じてエネルギーの“均衡”を図ります。

さらには、神は、わたくしたち魂を、一人ひとりのすべての過去世を御覧になり、今世の在り方を、そしてなおかつ来世に続く未来についても総じて御考えになりますので、わたくしたちが思うよりもずっと、魂の歩みというものを、“一連の動き”として見なしていらっしゃいます。

ですので、わたくしたちとしましたら、生まれて死ぬ、ということは、本当に最初と最後のごとくに、ぷつんと途切れてしまう感覚さえ抱いてしまうのですが、神はまったく別の感覚で、わたくしたちを、魂としての“一連の流れ”を主軸に捉えていかれます。

そうしますと、当然のことながら、天上界にて神とわたくしたちが、次回の転生について話し合うときには、単純に“次”の転生のみならず、“以後繰り返されるであろう転生について”の観点から、“では次の転生ではこうしましょう”という結論を導きだしていくのです。

天上では、わたくしたち魂は何をするか、それは、以前の記事でも書かせていただいたとおり、生前での生き方を反省し、次の世のために気づきを得ること、そして、次なる世に向かって意思を固めていく(希望を抱いていく)ことです。

そしてなおかつ、天上にては、生前の人生におけるダメージ(心身双方です。)について、回復する作業がおこなわれます。

わたくしたちは、病気や怪我のみならず、単にこの世に生きているだけでも実は、相当に心身について、天上界で魂のままでいたときとは異なりダメージを受けているのです。神々は一人ひとりの魂について、相応の時間を費やし、綺麗に回復させることを(原則としては)求めます。

さらには、次なる転生の時代への“適応”を、ある程度、天上にて図っておかなくてはなりません。ですので、これは、目指す次なる時代や国などに関連する情報を、魂が様々な伝手(つて)にて得ていくことが、ひいては転生を後押ししていくことになります。

“良い人が早く天へ召し上げられるのはなぜか?”ーーー これについては、実は幾通りも回答はあるのですが、こちらで書かせていただきたいのは、“次なる世でするべきこと、会いたい人などがいるから”です。

良い人=魂的に優れている、というばかりではないのですが、もしそれがイコールであった場合には、良い人と(地上の)皆から思われている魂は、すでに、次なる世での転生について、もはや比較的明確な計画が設けられているからかもしれません。

たとえば、世に大きな影響力を持った人は、ある場合には、これまでの転生具合として、“経験を多く積み悟った”魂のこともあります。

そうしますと、いずれの時代でも少なからずの影響を世にもたらす方は、神としては、ひとところ(=一つの人生)に長く留めておくことはけして求めないのです。

ですから、当の魂が、“これだけはしたいです”という望みが叶ったのちは、適宜、天へと引き上げるタイミングを、神は、当の魂に由縁のある指導霊たちなども交えて、真剣に話し合うことになります。

そうしますと、地上での、たとえば今回の世界的な困難によって、“なぜこの人が”と驚いてしまうような事態が突如起きてしまう、という、わたくしたち人間にとっては、実に突然の悲しみに打ちひしがれるのです。

ですから、早く天へと引き上げられた方に対しては、どうぞ、“次なる世”での活躍と、そして益々幸せなることをお祈りください。

そして、もう一つ、わたくしたちは肝に銘じておかなくてはなりません。

繰り返しますが、“やり直し”、つまり、“改められる”のは、今、この地上での人生のみです。

人は、無論、失敗や過ちなどは犯します。若気の至りで、周囲や家族などに迷惑をかけることも多々あるでしょう。

ですが、わたくしたちが、こうして互いに生き合い、良い人生をと求めていくなかでは、わたくしたちに必要なのは、失敗を認める素直な心であったり、あるいは、その失敗から立ち直ることを受け入れる寛容な心も本当に大事です。

天よりの“許された”場所は、どの人も限りある、人間としての“生”(せい)のなかでのみ授けられる特別な恩恵なのです。

以上。

***
※応援して下さる方は、下の2箇所のクリックをしていただけますと、
大変励みになります。

精神世界ランキング
人気ブログランキング

※ご質問はコメント欄へお寄せください。
内容を拝見し、お答えが可能なものに関しては、順次ブログにて回答を掲載させていただきます。
***



Source: 神々からのメッセージ

コメント

タイトルとURLをコピーしました