「医学はサイエンスに基づくアート(技)である」ウィリアム・オスラー博士
胸部外科の研修医だった頃の話。
先輩レジデントたちだけの手術後、
残念ながら救えなかった患者さんのお見送り直前。
大学病院の患者さんが安置されている地下の霊安室におりる階段、
胸部外科教授の今村先生の後ろを歩く。
「外科医は、その場(看取り)を演出する映画監督兼俳優だ」
「それができなければ、手術なんて到底、おまえたちに任せることはできない」
「一人前の外科医になるには、すべてができてこそ。看取りまでのすべてだ」
「手術の手技ばかりに、目が行っているうちは、まだまだダメ」
と教えられた。
研修医の頃は、さっぱり意味がわからなかった。
最近、やっと、なんとなく、
あーこういう感じかな、、、と、
わかるような時がある。
看取りも大切な治療であり、
そこには、手技だけではない、
心技(アート)が必要だ。
僕たち医療者は、
アーティストでなければいけない、と、
きっとその時、教えられたのだ。
日本のアーティストの第一人者で、
日本を引っ張っている大好きなサザンオールスターズ。
コロナ時代の新しいアートの形を模索したライブが先日あった。
今日は、見逃し配信を眺めながら、
桑田佳祐さんのような、
とっても愉快で楽しいアーティストになりたいと、
改めて思った。
さあ、明日からも頑張りましょう!
ブログランキング参加中です。
クリックよろしくお願いします。
Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
コメント