貧乏人が介護が必要になったら…「今のままでいい」からQOLを高める支援方法

その他

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どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
いろんな切り口からカイゴのヒントをお届けしています!

介護の仕事をしている人なら分かると思うのですが、介護を始めるときに利用者さんの生活での希望等を聞いたとき、こう答える人って多いんですよね…。

今のままでええけどなぁ。

この言葉を聞いて困っておられるケアマネジャ―や相談員の方は多いのではないでしょうか?

今回の記事では、この「今のままでいい」という言葉について深堀りしていきたいと思います。

「今のままでいい」という言葉への向き合い方とその支援方法が分かって頂けると思います!

利用者の希望を3つのタイプで考えてみよう!

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「今のままでいい」

これは、貧乏思考であり、実は私のベースとなっている思考です。

私は、貧乏人の家庭に生まれ、社会に出てからも貧乏人で、結婚してからは貧乏な家庭を築いてきて、貧乏思考の介護福祉士であり、社会福祉士であり、介護支援専門員です。

貧乏思考の人が、介護の仕事をしていて大丈夫なんすか~??

もちろん私の貧乏思考の介護観で、利用者の支援をするわけではありません。

対象者の価値観に合わせて支援をさせていただきます。

とはいえ、20年近く貧乏思考をベースにして介護の仕事に携わってきて、貧乏思考のままで支援できるほうが多かったなぁと感じています。

そのなかで、気づいたことがあるんです。

私のような貧乏思考の人間は、日常のささやかなことで幸せを感じやすい傾向があるので、「今のままでいい」ぐらいの感覚があるってことです。

利用者さんにも多いんですよね…「今のままでいい」と言われる方…。

では、利用者のタイプにはどんなタイプがあるんでしょうか?

振り返ってみると、利用者さんのタイプは大きく3つに分かれます。

  1. 今のままでいい人
  2. ADLを高めたい人
  3. QOLを高めたい人

このなかで私が一番多く関わってきたのが「今のままでいい人」です。

「今のままでいい人」って世の中に一番多いんじゃないかと感じませんか?

今回の記事では、「今のままでいい人」に注目して書いていきますが、まずはこの3つのタイプについて簡単にまとめておきたいと思います。

今のままでいい人

この「今のままでいい人」というのは、私のような貧乏思考がベースにある方が多いと思うんですよね。

何が言いたいかって言うと、世の中、介護で困っておられる方は貧乏人のほうが多いんです。

貧乏だから介護で困るんです。

結局は世の中「金」ですから、裕福な人は介護のことも、ある程度は「金」で解決することができます

貧乏だと「今」を維持するのが精一杯で、「今のままでいい」が身体のなかで当たり前になっているんです。

「今のままでいい」という思考は、貧乏人にとってはごく自然な思考なわけで、介護における希望を聞いたときに「今のままでいい」と答える人が多いこともまたごく自然なことなんですよね。

で、前述のとおり介護で困っている方は貧乏人のほうが多いです。

ということは、貧乏思考の方の介護の支援のあり方を知っておくことって、介護の仕事をするうえでスゴく大切なことだと思うんです。

まぁ、「今のままでいい」と思っていても、宝くじに期待するぐらいはあるかもしれませんね(笑)

ADLを高めたい人

貧乏思考であっても、真の貧乏思考でなければ「ADLを高めたい」と思える人はたくさんいます。

真の貧乏思考ってなんですの(-_-;)

私も何を言っているのかよく分からず言ってるんですが、真の貧乏思考は「経済的にも心理的にも貧乏な状態」としておきましょう…(^^;)

貧乏思考の方のなかには、心理的には少し余裕のある方もおられるというふうに理解してください。

では、「ADLを高めたい」と思っている人がどんなことを考えているのか?

「トイレに行けるようになりたい」

「歩けるようになりたい」

そんなふうに思ってもらえたら支援がしやすいですよね。

その先にはおのずとQOLの向上も描けますしね!

ただ、「ADLを高めたい」人のなかには「とにかくリハビリがしたい」という人もいるので注意は必要です。

ひたすら筋トレしたり、ひたすら歩いたり…。

リハビリの仕方を間違っているので、なかなか生活動作の改善につながらないこともあります。

そういう場合は生活の支援はしにくいので気を付けましょう!

QOLを高めたい人

「もう一度ピアノが弾きたい」

「絵を書いて展示会をしたい」

これらは私が実際に支援したことのあるニーズですが、こういう具体的な希望があると支援はかなりしやすいです。

もちろん、それらを達成しようと思えば、お金と時間が必要だったり、リスクを乗り越えることが必要だったり、いろんな「壁」があります。

それでも、目に見える希望に向かって支援するということは、目に見えるからこそ支援しやすいというだけでなく、目標達成したときに支援者としても達成感があるんですよね!

それに、その支援に成功したときに周囲からの注目を得られることもできます

いいこと尽くしなんです!

「今のままでいい」介護の支援方法とは?

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このように、利用者の具体的な希望が叶っていく介護のほうが一見魅力的ですが、日本の多くの介護は「今のままでいい」介護がほとんどです。

表舞台には出て来ない、貧乏思考の方の介護こそが日本の介護の実態であり課題です。

もっと貧乏人の「今のままでいい」介護がクローズアップされていくべきなんです。

では、利用者の「今のままでいい」にどのように向き合っていくべきなのでしょうか?

まず、貧乏思考の人の特徴を押さえておきましょう。

それは、前述のとおりこちらです↓

貧乏思考の人間は、日常のささやかなことで幸せを感じやすい傾向がある。

by ヨウ-P

貧乏思考の人間というのは、あまり「欲」がないんですよね。

でも、小さな「欲」がたくさんあるんです。

それらの「欲」は、無意識であることが多いので、「今のままでいい」という表現になってしまうのですが、実は、介護が必要になることで、それらの「欲」の一部は無意識に制限されていて、無意識がゆえ、それでも「今のままでいい」になってしまうんです。

なので、貧乏思考の人間の介護をするときは、無意識に制限されてしまった「欲」を意識します。

例えば、こんなことです↓

「コーヒーを飲みながらミスチルを聴く」

「子どもと電話で話す」

「夕方にキットカットを一つ食べる」

「妻にちょっかいを出し嫌がられる」

全部私のことです…(^^;)

こんな日常のささやかなことで私は幸せを感じています。

Twitterの中でも感じるんですけど、こういうタイプの人は結構多いようです(^^;)

もう分かっていただけたと思うのですが、「今のままでいい人」には、こういった日常のささやかな支援が大切で、それだけでQOLを高めることができます

もし私が介護が必要になったときには、夕方にコーヒーとキットカットを提供してミスチルを流し、子どもから週に1回が電話してもらい、妻が面会のときに私のちょっかいをほんのちょっと受け入れてもらっておけばいいのです。

そんな一見くだらないような支援が、その方にとっては大きな意味を持っていることがあるんですよね。

こうした支援は、多くの貧乏思考の人間にとって必要不可欠であり、残念ながら、そのどれもがしょぼい支援かもしれません。

でも、お金も時間もさほどかからないこれらの一見しょぼい支援で、その方の生活は心理的にかなり豊かになります。

そうなんです!

これらの支援はしょぼくなんてないんです!

介護の仕事をしていて、「今のままでいい」と言われたときは、どうかこうした支援をしてみてください!

私は、それこそが介護の醍醐味だと思っています!

 

まとめ

世の中の介護で注目される介護は、ニーズが表面化している介護です。

でも、ニーズが表面化しない介護のほうが多いんですよね。

そして、ニーズが表面化しない介護というのは、「貧乏思考」にあるのではないかと思っています。

貧乏思考の人間は、「欲」がないんです。

正確に言うと、「欲」がないのではなくて、ニーズが小さすぎて、無意識で、その大切さに気づいていないだけということです。

みなさんも、小さなこだわりや習慣の支援、やってみませんか?

では、せっかくなので私の好きなミスチルの曲でも聴いていってください!

幸せなんか そこら中いっぱい落ちてるから

欲張らずに拾っていこう

※引用元:「ひびき/Mr.Children」作詞・桜井和寿

 


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Source: すべての道は介護に通ず【暮らしかるモダンなブログ】

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