「やっぱり政治家だってもちろん間違う事はあるんだけど、それは僕たち選んでる国民の責任でもあるわけです。ただ学者さんというのはそういうプロセスを経てないですから。自分たちで勝手になって勝手に選んでるわけだから、僕らとしてはね、面倒の見ようがないわけ。だからおかしいんですよ。僕は民営化して、自分たちで会費を払って、提言すればいいんじゃないですか。だってこの人たち6年ここで働いたらその後学士院というところに行って、年間250万円年金がもらえるんですよ。死ぬまで。皆さんの税金から。大体。そういうルールになってる」
これには他の出演者も驚き、この部分を切り取った動画がTwitter上でも拡散。「年金欲しさか」などの反応が寄せられた。しかしこの「ルール」は存在しない。ハフポスト日本版の取材に、日本学士院が明確に否定した。
「そのまま学士院の会員になるということは全くない」日本学術会議は内閣府の所管で、科学に関する重要事項を審議したり、研究の連絡をすることを目的にした科学者の組織。「科学者の国会」とも言われる。政府に対して提言をするのが役割の一つで、210人の会員は非常勤特別職の国家公務員。この210人の半数の105人が3年ごとに入れ替わる。
一方で日本学士院は文部科学省の特別機関。設置目的は「学術上功績顕著な科学者を優遇するための機関として、学術の発達に寄与するため必要な事業を行う」としている。定員は150名で、終身会員となる。日本学士院によると、「文学・史学・哲学」「理学」など7つの分科会があり、それぞれ欠員が出ると官報で募集し、会員や大学の学長、学術団体などの推薦を受けて新たな会員を決めるという。
日本学士院はハフポスト日本版の取材に「学術会議の会員を務めた方がその後推薦で学士院の会員に選定されることはある」とするが、「学術会議の会員を努めたからといってそのまま学士院の会員になるということは全くない」と平井氏が述べた「ルール」の存在を完全否定。
平井氏は日本学術会議の会員を務めた全員が日本学士院の会員になるかのような説明をしているが、定員150人の終身会員となる組織に、6年任期の会員210人が入るのは不可能だろう。
Source: 身体軸ラボ シーズン2
コメント