50年連れ添って、最期が病院やったら、
なにしとるかわからんように、なってしまう、、、
これやったら、わたし、納得できるわ。
50年別れんですんだし、
これならずっと家族やわ。これからも家族やわ。
向こうに少し先に行っただけやから、
わたしもそのうち向こうに行くし、、、
これなら納得がいく。
小さな可愛らしい奥さんは、
真っ赤な目から落ちる涙を拭って、
笑顔で、そう話された。
息子さんは?
先生に電話してから、かけたけど、
でえへんし、まだ寝とるやろなあ。
一人でご主人見てるの不安やなかった?
わたしな、おばあさん、家で看取ったからな、
よお知っとるねん、人が死ぬとこ。
夫婦で話さなあかんこと、あったから、
子供がずっとおらんでもエエねん。これでエエねん。
ほんま、この人、うちに連れて帰ってきてやって、よかった。
病院で死んどったら、わたし、この50年、
なにしてきたんかわからへんようになるとこやった。
ホンマに良かった。
わたし、これなら納得がいくわ。
『納得』がいくためのザイタク。
こんなお看取りもあるんだなあ。
こんなザイタクもありえるんだなあ。
そう思いながら、帰り道、夜が明けてきた。
少し寝ます、、、
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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