先日、尊敬する大先輩と、
コロナ禍の日本の医療体制を、
いろいろとディスカッションした。
なんでだろう?こんなにも、敵対してるのは。
大好きな仲良しの先輩だからこそ、
腹を割って話せたが、、、
こんな日本は尋常ではない。
しかし、この日本の一員である僕も、
きっと、この分断の責任がある。
どうすれば良いんだろう?
ずっと悩んでいる。
せんせい、母はもう先は短いですか?
その不安を押し殺しながら、核心は聞けず、
いろいろと遠回りに相談をされる。
薬の飲み方、外出方法、夜間の様子、
訪問入浴やポータブルトイレ、、、
でもどこか上の空。
娘さん、
やっぱりそういうときが、
近づいていますね。
覚悟を持って、そのことを伝える。
この言葉を、そっと、そっと、
タナカのありったけの安っぽい優しさで、
気持ちが壊れないように、
まるでお豆腐をそっとお鍋からすくう時みたいに、
大切にゆっくり優しく話した。(つもりだ、、、)
電話の向こうで、沈黙があり、
でも、少し優しくなった声で、
でも少し覚悟を決めた声で、
わかりました、と。
こんなところに、
今の日本のコロナ禍の解決に向けた糸口がある。
死を前にした大切な母親を
愛してやまない娘さん達が、
一所懸命支えている。
どうすれば、この母親が幸せなのか、
ただただ、そのことだけを祈りながら、
一生懸命に支えている。
そして、
医療に対する期待と不安と絶望と疑念を、
持ちながらも、それでも、
その母親の最高な最期を、
タナカと共に支えようとするその姿勢、
そんな、相手を深く想いやれる日本人らしい優しさに、
日本のコロナ禍の糸口があるように、今朝も感じた。
今こそ、医療者こそ、
市民と対話をすべきだ。
市民の気持ちを聴こうじゃないか。
何を恐れているんだ?!
市民たちのほうが踏ん張っているじゃないか。
医療者が今高みの見物をしてる場合じゃない気がする。
まあそれでも、、、、
そう偉そうに言っているタナカ自身が、
高みに居てはしないか、勘違いしていないか、
ほんと、注意が必要だ。
まだまだ所詮、ただのザイタク医やから、
ご迷惑をおかけしております。
皆様、どうかよろしくご指導ください。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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