症状緩和のかわりに花束を。花束のかわりに愛を。

医療機関

先生、このままで良いんですよね?

 

 

病院で、点滴、医療用麻薬皮下注射と、

医療コントロール下で生きておられた。

 

いよいよだということで、ご本人の希望通り、

ご自宅へ帰ってこられた。暮らしが再開した。

 

医療が多い状況では、ご家族介護で限界がある。

医療依存度を下げれば、ご家族でも何とかなる。

 

ご本人たってのご希望は、家族の傍で最後を過ごす。

徹底して、医療依存度を下げることで、希望が叶う。

 

強制的に入る水分量維持目的の点滴をやめ、

症状緩和は、ご家族の愛に頼ることにした。

 

 

先生がこうして来て下さるだけで、

父、何故か、穏やかになるんです。

 

娘さんや奥さんは真顔で僕にそう話される。

本当に不思議なことだ。ただ訪問してるだけなのに。

 

医療っていったい何なのか。今日も考えさせられた。

 

訪問診療の終わり掛けに尋ねられた。

 

先生、このままで良いんですよね?

はい、もちろんです。お父様、喜ばれてます。

 

こうお伝えして家を出た。

 

 

時間が出来たので、ちょっと遠出。実家まで。

母の墓参り。誰かが花を。弟かな、友人かな、

母の事を覚えてくれてる人がいる。嬉しかった。

 

これからも、平静の心でありたい。

母の祥月命日はとても穏やかだった。

皆さま、ありがとうございました。

 

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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