“がん”は、本人も、そして周囲の人たちも、つらくて悲しい病である。

「“がん”です」――

そう告知を受けたとき、
「ガーン!!」となった

「“がん”で“ガーン”なんて、冗談みたいだ」

そう思った

が、けっこうみんな、同じ思いをしているようだ

  癌...

 ガン...

 がん...

“がん”という言葉がよくないと思う

“がん”という響きがよくないと思う

もっと違う言葉だったら、
きっとイメージも変わるのに...

そういえば、映画『はなちゃんのみそ汁』で、
“がん”を“ぽん”という言葉に替えていた場面があった

「乳ぽんになっちゃった...」
「乳ぽん告知された...」

胃ぽん...
大腸ぽん...
肺ぽん...

ちょっと軽い響きである

  が、やっぱり“がん”は、
  そんな軽い言葉では済まされないのかもしれない

  再発と闘っている仲間たちを思うと、
  切なくて仕方がない

  治療...

  自分らしい生き方...

  命...

  優先すべきものはなんなのか......

  一日でも早く、がんの治療薬ができてほしい

  一日でも早く、こんな思いから解放してほしい

  がんは、患者本人だけではなく、
  周りもつらく悲しいから――

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Source: りかこの乳がん体験記

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