「がんになったことは、
不幸なことなのだろうか．．．」
そんなことを考えてみた
それは以前、
「私はがんになって不幸だ」
そう言っていた人がいたからだ
“しあわせ”か“不幸か”．．．と比較してみたら、
そりゃあ病気になったのだから、
「しあわせ」
とは言えないのかもしれない
“がん”なんて病気は、死ぬかもしれない
治療だってつらい
検査もずーっと続けていかなくてはならなくて、
“完治”だってほぼない
実際に手術をしてみたら、腕は不自由
感染症にならないために、制限もけっこう多い
リンパ浮腫の不安も一生消えることはない
仕事、家庭を持つこと、出産も含めると、
治療による副産物は数えきれない
でも、それらを乗り越えたとき、
“しあわせ”が見えてくるような気がする
手のひらいっぱいの不安
そこに、
“しあわせ”という新しい気持ちが加わってゆく
手のひらいっぱいの不安は“しあわせ”に押されて、
指の隙間からこぼれ落ちはじめる
どんどん、どんどん、“しあわせ”が積み重なって、
不安が押し流されてゆく――
がん告知を受けたとき、
私はきっと“不幸”だった
他人はきっと、がんになった私を見て、
「かわいそうに」と言っていただろう
でも今は、「しあわせ」と言える
それは、
“当たり前の日常が当たり前ではない”
そう知ったから
朝が来ることも、
ごはんが食べられることも、
季節の移り変わりを感じられるのも、
“普通のこと”ではないとわかったから
そして、みんなが優しくしてくれる
それは、なにより温かい
そこに、“感謝”の思いが生まれることを知った
それらに気づいていなかったあの頃の私の方が、
きっと不幸だった．．．
と、今なら思えるから――
１日１回、応援のクリックお願いします
日々の励みになります
両方押していただけると嬉しいです
↓ ↓
人気ブログランキング にほんブログ村
★しこり発見から治療までの経緯は⇒こちら
★さらに詳しい経緯を更新中⇒≪私の記録≫から
Source: りかこの乳がん体験記
コメント