おはようございます。
機関投資家の場合は、毎年コンスタントに投資成績を出し続けることが求められ、プロ同士が戦う厳しい世界です。
一方、個人投資家の最大の強みの1つはすぐに結果を求められないことにあります。
というのも、株式投資においては何をやってもダメな時期というものがあるからです。
株式市場に大きな逆風が吹いている状況下においては、個人レベルで何をやっても無駄です。
個人投資家は時に「休む」ことも戦略と心得ましょう。
個人投資家の強みは「休むも相場」を実践できること
投資格言:「休むも相場」「売るべし 買うべし 休むべし」
昔からの投資格言に、
「休むも相場」
「売るべし 買うべし 休むべし」
というものがありますが、この休むことの重要性を絶対に忘れないようにしたいものです。
常に全力投球では、何十年にもわたる投資生活を生き残ることは困難です。
常に最高の成績を出し続ける必要などないわけですから、ゆったりと気持ちに余裕を持って相場に向かいたいですね。
仕事でもそうですが、上手くいっていない時はいったん休んで仕切り直した方がうまくいくこともあります。
思い切って相場から離れて、冷静になった後に再度参入するのもありでしょう。
市場平均が−30〜40%という大嵐の中では何をやっても無駄
市場平均が-30〜40%を記録するような年になりますと、個別株では銘柄によっては8〜9割値を下げることもあります。
VTやVTIなどのETFの場合、個別株と異なり倒産することはありませんので、嵐が過ぎ去るまで忍耐強くじーっと待ち続けられればよいのですが、この待ち続けるというのが実際にはなかなか難しいです。
ドルコスト平均法で積立投資をしている方ならば、
「何があっても絶対に売らない。この世の終わりのような状況になっても絶対に積み立て続ける」
と胸に誓う必要があります。
ドルコスト平均法が最大の効果を発揮するのは紛れもなく暴落時ですから、その時に積み立てし続ける自信がなければ初めからドルコスト平均法を選択すべきではありません。
その自信がない方は、いったん相場から離れて冷静になり嵐が過ぎ去った後に再エントリーという戦略もありでしょう。
売買をしてしまうと、その時点で利益確定になり税金の先送り効果などは失われますが、何はともあれ心穏やかに投資ができるのが最優先です。
常に最高の成績を残し続けようと思わないこと
長期投資を続けるためのコツとしては、そこそこのパフォーマンスでよしとすることだと思います。
常に最高の成績を残し続けようとすると、気が張って投資を楽しめなくなります。
力を抜いてゆったりと相場に向き合えるのが理想です。
特に株価が好調な時は、周囲に派手なパフォーマンスを残している人がいると、ついそっちについていきたくなりますが、そこはぐっと我慢です。
自分の採用している手法は自分にとって無理がないか、背伸びしすぎてはいないか、は常に意識しておいた方がよいと思います。
欲を出して身の丈以上のパフォーマンスを求めようとすると、必ずどこかで足元を救われます。
初心者の方は、無理のない範囲で株式市場に身を置き続けて、時間を味方につけてゆっくりと資産形成を進めるのが王道でしょう。
まとめ
個人投資家の強みは「休むも相場」を実践できることです。
株式市場で常に全力投球で戦い続けなければならないというルールはありませんので、柔軟な考えを保ちたいものです。
こんな記事も書いています。
投資は実生活に負担をかけてまでやるものではありません。各個人のライフステージにあわせて無理の範囲内で楽しみましょう。
私は、究極的にはVTもしくはVTIというのが最もシンプルなポートフォリオだと思っています。
暴落時にガンガン買い足すのは正解なのですが、底が見えない状況で買い足すには相当な資金力と精神力が求められます。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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