資金拘束のリスクが解消したジュニアNISAで教育資金を準備しよう

内科医

おはようございます。

当ブログの読者の方から、2020年の税制改正後のジュニアNISAの利用価値について以下のご質問をいただきました。 

いつも記事を参考にさせていただいております。

ブログを参考に、楽天証券にて、つみたてNISA、イデコを夫婦で満額積み立てているところです。

ところで、私は16歳、13歳、7歳の子供がおります。

まだ積み立て余力があるため、ジュニアNISAも検討したこともあるのですが、今まではあまり使いにくいところがあり、見合わせてきました。

しかし今年に制度改正され、良くなったとyoutubeで見る機会がありました。

敬愛しますちゅり男様の見解をお聞きできれば幸いです。

またもしジュニアNISAがおすすめであれば、どのような銘柄をチョイスしたらよろしいでしょうか?

ご質問ありがとうございます。

昨年にNISAの制度改定が発表され、ジュニアNISAも資金拘束のリスクが若干減り大変使いやすい制度になりました。

要点は以下の通りです。

1) 新規口座開設および新規投資可能期間は2023年末まで

2) 投資可能枠は年間80万円まで

 →2021年に口座開設した場合は最大3年間で240万円まで

3) 2024年1月以降は払い出しが可能となり、資金拘束のリスクがなくなる

特に重要なのは3番の払出し制限が解除されることですね。

以下1つずつ掘り下げて見ていきます。

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資金拘束のリスクが解消したジュニアNISAで教育資金を準備しよう

1. ジュニアNISAの新規口座開設は2023年末まで

ジュニアNISAは一般NISAやつみたてNISAと比較すると人気がなく、2023年末での制度廃止が決定しています。

よって、口座開設および新規投資が可能なのは2023年末までで、2024年以降はそれまでに購入した金融商品を保有し続けるのみとなります。

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2024年以降は新規投資が不可能になるとはいえ、ジュニアNISAも通常ならば売却益や配当金にかかる20.315%の税金が非課税になるわけですからありがたいですね。

お子さんの年齢が小さければ小さいほど、長期間寝かせて複利の効果を得ることができますので利用価値が大きくなる制度といえます。

逆に、大学進学費用をジュニアNISAで賄おうと考えている場合、すでにお子さんが中学生〜高校生だと使いにくい制度とも言えるでしょう。

今後数年以内に確実に必要になる資金は、株式などリスク資産ではなく現金で保有すべきです。

 

2. 投資可能枠は年間80万円まで

次に、ジュニアNISAの投資可能枠ですが、「年間80万円まで」となっています。

2021年に口座を開設すると、新規投資が可能なのは3年間ですから最大で240万円となりますね。

もちろん、上限一杯まで利用する必要はありませんので、毎月1万円だけ子供のために積み立てるとか、児童手当は将来の教育資金のためジュニアNISAに入れるといった使い方もありでしょう。

私自身は、児童手当と副業で得た収入をジュニアNISAへ回すことにしていて、それで副業へのモチベーションを維持するようにしています。

 

3. 2024年1月以降は解約が可能となり資金拘束のリスクが減ります

ジュニアNISAが敬遠されてきた大きな理由の1つが「資金拘束のリスク」です。

もともと、ジュニアNISAは18歳までは払い出し制限がありましたが、2024年1月以降は払い出しが可能になります。

これは非常に大きな改定だと思います。

これまでのジュニアNISAでは、一般的なケースでは大学進学まで積み立てたお金が引き出せなかったということですね。

言い換えれば、お子さんが中学生や高校生の時に予想以上に教育資金が必要になったので、ジュニアNISAで積み立てた資金を早めに利用したい要望には答えられない制度でした。

 

また、ジュニアNISAを大学の学費目的で積み立てていた場合、取り崩す直前になって大暴落に巻き込まれ、学費が支払えなくなるというケースは誰もが避けたいでしょう。

2024年以降は払い出しが可能になることで、ご自身が目標としていた金額に予想よりも早く到達した場合、早めに解約して現金化することが可能になりました。

これは、「子供が○歳になるまでに○万円貯める」といった目標が明確になっているケースでは嬉しい改訂ですね。

 

制度改定を受けて私もジュニアNISAを利用し始めました

私は子供が小学校入学前ということもあり、本格的に教育資金が必要になるまでには10年以上の猶予期間があります。

また、2024年以降は払い出し制限が解除されることもあり、ジュニアNISAは非常に使いやすい制度になりましたから、昨年に口座開設をして利用し始めました。

なお、ジュニアNISAでは、ETFではなく分配金が自動再投資される投資信託で運用するのがおすすめです。

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2024年以降は新規購入ができなくなりますので、中途半端に分配金が振り込まれても使い道がないからです。

毎度同じで恐縮ですが、私ならばeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一択ですね。

 

まとめ

ジュニアNISAは2024年以降に払い出し制限が解除されますので、資金拘束のリスクが減り使いやすい制度にかわりました。

 

【おすすめ本】

世の中の本当に重要な部分は20%しかないというパレートの法則は大変有名ですが、それをいかに目の前の仕事に活かすかが解説されている名著です。

 

メンタリストDaiGoさんがマインドフルネスについて解説した本です。

シングルタスクを心がけることと、1日5分だけ瞑想してみるのがよいと思います。

 

こんな記事も書いています。

つみたてNISAと同様、ジュニアNISAに関しては基本的に株式100%での運用が効率的です。

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インデックス投資に役立つ投資本のご紹介です。ぜひ読んでみてください。

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株式投資がなぜ重要かは、この一枚の図に集約されています。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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