厳寒期。入院の思い出。

14年前の今頃、私は入院の真っ最中

暑く乾燥した5階の病室から、
白く凍えた街を見下ろしていた

それはまさに、下界を見下ろしてるような感覚

地上から病棟までの“5階”という高さが、
まるで別世界に思えた

「みんな、普通の日常を送っているんだろうな...。
 今、まさに、病と闘っている人間が
 こうしてここから街を見下ろしているなんて、
 誰も気づかないのだろうな...」

14年前の今日は、手術から1週間目

腋窩リンパ節郭清で、
腕がほとんど上げられない状態

皮膚の感覚も全くなくなっていた

そして、いつも一緒だったのが“排液ボトル”

トイレに行くのも、シャワーを浴びるのも、
食事を取りに行くのも

肩から斜め掛けして廊下を歩いている姿は、
まるで幼稚園児のようだった

11月

うっすら雪が積もった日のがん告知

年明けの入院、手術

そして、厳寒期の、
1日2度の放射線治療のための通院...

真っ白な世界が来ると、
毎年、あの頃の思い出が蘇るのだ――

  あのときの季節の匂いは、
  脳裏に深く刻まれているものだ

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Source: りかこの乳がん体験記

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