おはようございます。
当ブログの読者から以下のご質問をいただきました。
いつもブログ拝見させていただいております。
45歳会社員(実家住の独身です)
・現金800万
・企業型拠出年金で25000円
・積立NISAで33000円(楽天証券)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 11000円
楽天・全米株式インデックス・ファンド 12000円
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 10000円
・特定口座でSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 50000円 (SBIは2020/2月から運用開始)
で現在運用しております。
クレジットカード決済で楽天ポイントがもらえるのは月5万円なので、33333円の積立NISAと16667円の特定口座でマックス5万円 したほうがお得です、というブログを見かけます。
私もメインカードも楽天カードですしそれならそちらに移行したほうがいいのかな、と思い出してきました。
お伺いしたいのは今から変更したほうがいいか。
変更するなら内訳は楽天証券で50000円、SBIの投資額を30000円に変更する予定です。
そうなった場合16667円に投資するのはどの商品がいいか。
または何もせずこのままのほうがよいか。
いろんな考え方があるとは思いますが、ちゅり男さんの意見も是非聞きたいのでよろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
1) 楽天カードで月5万円まで積み立てた方がお得ではありますが、私自身はポイント部分はおまけ程度と考えています
2) つみたてNISAで投資する商品はもっと絞り込んでもよいと思います
3) 特定口座で投資する分は、米国株ならばeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、全世界株ならばeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)をおすすめします
→楽天証券ではSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの取り扱いがありません。
以下、1つ1つ掘り下げて見ていきます。
楽天カードによる投信積立のポイント狙いで証券会社を乗り換えるべきか
楽天カード決済によるポイントは魅力ですが、おまけ程度と考えましょう
楽天カード決済による投信積立で、1.0%分の楽天ポイントがもらえるのは確かにお得です。
基本的に一度積立設定をしてしまえばあとは特にやることもありませんので、ご質問者様が気になるのであれば上限の5万円まで積み立てるのがよいでしょう。
その場合、わざわざ楽天証券とSBI証券を分ける必要すらないと思いますが、いかがでしょうか。
楽天証券のつみたてNISAで月3.3万円を積み立て、残りの約5万円を楽天証券の特定口座で積み立てた方がシンプルだと思います。
メインのクレジットカードが楽天カードならばなおさら楽天証券がおすすめです。
ちなみに、楽天カード決済によるポイント付与はお得ではありますが、ポイント部分はあくまでおまけであり投資の本質部分ではありません。
また、この制度に関しては将来的に改悪される可能性も十分にありえます。
過度に期待しすぎず、利用できる制度はとりあえず利用しておこうくらいの気持ちでちょうどよいと思います。
つみたてNISAの投資商品は数を絞ってもよい
次に、つみたてNISAの枠で3つのファンドに分散投資していますが、同じような商品が含まれているので数を絞ってもよいと思います。
具体的には、楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は日本を含むか含まないかという違いはあるもののほぼ同じ商品です。
わざわざ両方購入する意義は低いでしょう。
どちらも優れた商品ではありますので、このまま購入し続けても問題ありませんが、現時点ではコスト面でeMAXIS Slimシリーズの方がおすすめかなと思います。
私個人の意見としては、日本も含めて全世界市場丸抱えでよいと思っているので、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がおすすめです。
特定口座で投資する商品はeMAXIS Slimシリーズがおすすめ
もし私がご質問者様の立場ならば、特定口座の投資分も楽天証券へまとめます。
すると、楽天証券では取り扱いがないSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドには投資できなくなります。
しかし、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資をすれば、コスト、商品コンセプトともにほぼ同じですので、こちらで代替可能です。
特定口座で投資するのにおすすめな商品としては、
1. 米国株ならばeMAXIS Slim米国株式(S&P500)
2. 全世界株ならばeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
です。
これらの商品は数ある金融商品の中でも完成形といってもよいくらい、質の高い投資信託だと思います。
インデックス投資家にとっては本当に恵まれた時代になったと思います。
まとめ
メインのクレジットカードが楽天カードならば、楽天証券の投信積立一択です。
つみたてNISAも特定口座も楽天証券で運用するのが最もシンプル、かつ効率的だと考えます。
【おすすめ本】
ストレスの多い現代社会を生き抜くうえで、『反応しない練習』は必読の一冊です。
我々現代人は本来反応しなくてもよいことにいちいち反応し、余計なストレスをためていることが分かります。
岸見先生の『嫌われる勇気』です。ためになることばかりが書かれていますが、あえてポイントを1つに絞るならば「課題の分離」だと思います。
こんな記事も書いています。
楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の比較記事です。
インデックス投資を勉強するのにおすすめな本のご紹介です。
株式への長期投資を実践する理由がこの一枚の図に集約されています。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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