eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と楽天VTIを比較分析

内科医

おはようございます。

投資信託で米国株投資といえば、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)か楽天VTIのいずれかになると思います。

これは2018年6月にeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の新規発売が発表された時に書いた記事ですが、その後楽天VTIの実質コスト(0.311%)が判明したこともあり、最新の情報に更新します。

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eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と楽天VTIを比較分析

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の概要

同じ指数に連動する商品であれば、他社の動きを見て迅速に手数料の値下げに応じることを明言しているのが、eMAXIS Slimシリーズの最大の魅力です。

もともとeMAXISシリーズを長期に運用してきた実績もあり、一部の商品では共通のマザーファンドを利用していますので、三菱UFJ国際投信の運用自体にも大きな心配はないでしょう。

 

さて、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基本情報ですが、

1) 連動する指数:S&P500(配当込み、円換算、為替ヘッジなし)

2) 信託報酬:0.1728%(税込)

3) ファンド純資産総額:約52億円(2018年10月現在)

となっています。

昨今の投資信託界の流れをくんだ、非常に低コストな商品になっていることが分かります。

また、配当込み、為替ヘッジなしというのは評価できますね。

純資産総額も発売後4ヶ月で50億円超えですから、順調に伸びていると言えます。

 

iFree S&P500インデックスよりもコスト面では有利か

投資信託に共通する問題点として、

・実際の運用実績が出るまでは「実質コスト」が不明

・トラッキングエラーの大きさ(ETFと比較して)

が挙げられます。

S&P500という全く同じ指数で競合になるのはiFree S&P500インデックスですが、こちらの信託報酬は0.243%ですので、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が発売された後は厳しい戦いになりそうです。

投資信託の場合、後発のより優れた商品に追い抜かれ、時代遅れな商品になるリスクが常に存在することは知っておいてよいと思います。

その点、VOOやIVVの直接購入であれば、隠れ手数料やトラッキングエラー、繰上償還などのリスクを実質的に避けることができます。

このあたりをどのように考えるかで投資信託かETFか決めるとよいです。

 

楽天VTIと対等に戦える投資信託が登場した 

さて、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の登場によって、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)とガチで勝負が可能な商品が誕生したことになります。

今までは、楽天VTIとiFree S&P500インデックスの間で信託報酬に0.075%ほどの差がありましたので、コスト面において楽天VTIの方が有利でした。

実際の、両者の純資産総額の開き(2018年10月現在)が両者の差を物語っています。

・楽天VTI:243億円

・iFree S&P500インデックス:62億円

 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の登場によって、投資信託でもCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する商品と、S&P 500インデックスに連動する商品を完全に好みで選べる時代がきたと言えます。

また、先月に楽天VTIの実質コストが0.311%であることが判明しましたが、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)がうまく運用すればこれを下回る実質コストになる可能性は十分にあると思います。

楽天VTIかSlim米国株式(S&P500)の一騎打ちですね。

 

iDeCoで選ぶならばSBI証券のセレクトプランになります

元々、iDeCoでeMAXIS Slimシリーズが購入できる優位性を持っていたのはマネックス証券でした。

しかし、iDeCoには商品ラインナップの数に上限(35本まで)がありますので、Slim米国株式(S&P500)は追加されていませんでした。

2018年11月からSBI証券のiDeCoにセレクトプランが追加され、そこで初めてSlim米国株式(S&P500)が購入可能となります。

 

 

以上をまとめますと、iDeCo口座内で米国株投資を検討する場合には、

1) SBI証券のセレクトプラン:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

2) 楽天証券:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)

のいずれかを購入するのがベストとなります。

 

まとめ

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の概要でした。

今最も勢いのあるeMAXIS Slimシリーズですので、米国経済が好調を維持することができれば、発売後にかなり売れる気がします。 

信託報酬を見ても、楽天VTIとガチで対抗できる商品を設定してきたと言えますね。

 

SBI証券のiDeCoは11月からセレクトプランが導入され、eMAXIS Slimシリーズを購入できるという圧倒的な強みがあります。

 

楽天証券はeMAXISシリーズのラインナップが充実!楽天スーパーポイントも貯まります。

 

楽天証券のiDeCoは楽天VT・楽天VTIを購入できるのが強みです。

 

こんな記事も書いています。

VTIとVOO、IVVがほぼ同レベルのパフォーマンスを示している通り、楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)も同レベルで期待が持てます。

www.churio807.com

 

「全世界株式」クラスの商品でも、楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の戦いが熱いです。先日、Slim全世界株式(オール・カントリー)の発売が発表されましたので、どうなるでしょうか。

www.churio807.com

 

いくらS&P500が優れているとはいえ、株式の集合体ですので暴落リスクは常にあります。キャッシュや債券でポートフォリオのリスク管理を行いましょう。

www.churio807.com

Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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