【書評】デール・カーネギー『人を動かす』は全人類におすすめの一冊

内科医

おはようございます。

本日はデール・カーネギー著『人を動かす』の書評です。

2020年以降、COVID-19の流行で人と対面で会話する機会が減っているのは事実です。

とはいえ、人間が社会的な動物である以上、人とのコミュニケーション無しに生きていくことはできません。

アルフレッド・アドラーは、「すべての悩みは対人関係の悩みである」とまで言い切っており、人間関係の問題が解消すれば人生の悩みの大部分が解決するとも言えます。

もちろん、『嫌われる勇気』などのアドラー心理学の本を読むのもおすすめですが、アドラー心理学の全てを徹底するのは若干ストイックすぎる気もしています。

そこで個人的におすすめなのは、デール・カーネギーの『人を動かす』です。

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【書評】デール・カーネギー『人を動かす』は全人類におすすめの一冊

私は冗談抜きで、この本は全人類が一度は読むべきだと思っています。 

一度読むだけでなく、折に触れて読み返して日常生活の中で実践できているか確認しましょう。

この本に書かれていることは当たり前のことばかりですが、予想以上に実践できていないことに気がつくはずです。

以下、私が特に重要だと感じた部分だけ取り上げます。

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版

 
人を動かす 完全版

人を動かす 完全版

 

 

1. 相手の立場にたって考える

まず大前提として、コミュニケーションにおいては常に「相手の立場にたって考える」ことが重要です。

ローマ帝国全盛期の皇帝であるマルクス・アウレリウスも、「世の中は全ては主観である」と言っています。

つまり、人間は誰しも今までの経験や自分の立場から主観的に世界を見ているにすぎず、同じモノを見ていてもその解釈は人によって千差万別であるということです。

モノや世界の見え方が各個人で違っているのであれば、どれだけ議論を重ねても合意に至らないのは当然と言えます。

決して他人に譲ってばかりで卑屈になる必要はありませんが、相手の立場からモノを観る努力をすることが良好なコミュニケーションには必須でしょう。

 

2. 心から褒める

次に重要なのは、「心から褒める」ということです。

表面的に褒めることは簡単ですが、それでは単なるお世辞となり、心が通っていないことが容易に見抜かれてしまいます。

心から褒めるためには、その前提として1の「相手の立場にたって考える」ことが実践できていなければなりません。

また、上手く褒めるためには普段から相手のことをよく観察していなければ難しいです。

子供相手の場合、親がスマホの画面に目を向けたまま適当に褒められても全く嬉しくないでしょう。

最低限、きちんと相手の顔を見て話すことが必要です。

特に子供相手の場合、無意識のうちに上から目線で接してしまいがちなので注意すべきですね。

ちなみに、アドラー心理学では承認欲求を否定しており、褒めること自体に対しても否定的ですが、私は上手に使えば褒めることは有効な手段だと思っています。

 

3. 相手の自尊心を傷つけず、議論を避ける

相手の自尊心を傷つけないことは大変重要です。

人間は、退屈な時間のうち95%以上は自分のことを無意識に考えていると言われています。

つまり、誰にとっても一番大事なのは自分であり、ほとんどの人は自己中心なのです。

「あの人に親切にしたのに感謝の言葉すらない」と不平を言っている人が多いですが、ほとんどの人が自分のことばかり考えていると理解すれば、初めから感謝を期待しない方が得策と言えます。

 

また、相手の自尊心を傷つけないためには議論をしないことです。

激しく議論をして最終的に相手を言い負かしたとしても、それは相手の自尊心を傷つけるだけであり、相手はネガティブな感情を抱き攻撃的になります。

もし両者が納得できる着地点に到達することがどうしても難しければ、議論によって相手を言い負かすのではなく、仕切り直すのも一手でしょう。

『7つの習慣』の著者であるスティーブン・コヴィー先生も「Win-Win or No deal」とおっしゃっています。

つまり、お互いにWin-Winになる結論が導けなければ、いっそのことNo deal(取引しない)という選択肢を残しておくべきなのです。

 

4. ひたすら傾聴する

上記の通り、ほとんどの人は日常的に自分のことばかり考えているわけですから、会話においても自分のことを話したい方がほとんどです。

となりますと、コミュニケーションを成功をさせる最大の秘訣は「聞くに徹する」ことになります。

相手の話を聞くだけなら簡単だろうと思われるかもしれませんが、実際にやってみますと意外に難しいです。

というのは、頭の良い人ほど途中で自分の意見やアドバイス、解釈を挟みたくなる傾向があるからです。

途中で話を遮らず、効果的な質問を挟みながら相手の情報を徹底的に引き出すことが重要ですが、忙しいとつい口を挟みたくなってしまいますね。

私自身も完全に実践できているわけではありませんが、普段から意識して生活していきたいと思っています。

 

まとめ

デール・カーネギー著『人を動かす』の書評でした。

人間関係、コミュニケーションで悩んでいる方は絶対に読むべき一冊です。

ちなみに、『人を動かす』には様々なバージョンがありますが、私の個人的なおすすめは以下の『人を動かす 完全版』です。 

人を動かす 完全版

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【おすすめ本】

デール・カーネギーの『道は開ける』もおすすめです。

ささいなことで悩んで頭の中が一杯になってしまい、次の行動が起こせない方は絶対に読みましょう。

【決定版カーネギー】道は開ける:あらゆる悩みから自由になる方法

【決定版カーネギー】道は開ける:あらゆる悩みから自由になる方法

 

 

岸見先生の『嫌われる勇気』です。

特に課題の分離という考え方は必見で、これを知るだけで人生が楽になる可能性があります。 

嫌われる勇気

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こんな記事も書いています。 

樺沢先生先生の『ブレインメンタル強化大全』です。

健康的な生活習慣に関して一通り網羅されているため、これ一冊読んで実践すればOKです。

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『スマホ脳』です。スマホに生活を支配されるのはいい加減やめませんか?というシンプルな話です。

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投資に関しては、シンプルに「キャッシュ+VT」でよいと思います。もっと有意義なことに自分の時間を使いましょう。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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