おはようございます。
2024年から大幅に投資枠が引き上げられる新NISAに期待している方は多いと思います。
「成長投資枠」では投資信託だけでなく、国内外の個別株、ETFなど幅広い商品から選択可能です。
しかし、実際のところ、世の中の99%以上の人にとっては「つみたて投資枠」も「成長投資枠」もeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)で埋め尽くすのが正解です。
投資先をオルカン一本に絞ることで、「どの金融商品を選ぶか」ではなく「いかに早く生涯投資枠1800万円を埋めて複利の効果を最大化するか」に焦点をあてたほうがよいでしょう。
【新NISAの最適解】オルカンで1800万円をいかに早く埋めるか、種銭を貯めることに集中しよう
1. 新NISAに必要なのは「オルカン」を「永久保有」する心意気だけ
新NISAを始めるにあたって必要なものは、「オルカンを永久保有する」という心意気だけです。
全世界株ではなく米国株の成長を信じている方であれば、
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
・SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
もよいでしょう。
重要なことは、
「自分が長期的に成長すると信じられる投資商品を見つけ、それを永久保有すること」
です。
初心者が途中で余計な売買を繰り返すと得てしてリターンを下げる原因になります。
そのために、どんな暴落が来ても自分が信じ続けられるシナリオを用意することが重要です。
2. 生涯投資枠1,800万円をいかに早く埋められるかに集中する
新NISAの「成長投資枠」では、投資信託だけでなく国内外の個別株やETFなど多彩な商品から選ぶことが可能です。
ところが、実際にはこれは罠で、そもそも長期投資に適すると判断された商品が「つみたて投資枠」の商品ラインナップに並んでいるわけですから、その中から選ぶのが合理的です。
正直言いますと、「つみたて投資枠」の商品ラインナップの中でも商品の質にはかなり差があり、ベストと言えるような商品は数限られているのが現状です。
投資の世界で勝っている人はごく少数であり、大半の人は損をする厳しい世界と言われています。
そんな厳しい世界で利益を得るためには、初心者の方ほど謙虚になり、一発で大儲けを狙うのではなくコツコツと王道を歩み続けるしかありません。
よって、大半の方は何も考えず自分の描いたシナリオに合致する「1つの商品」だけを積み立て続けるのが正解です。
3. 配当がなくてもお金が必要になったら投資信託を適宜取り崩せばOK
ブログへのお問い合わせで、
「投資信託だと配当金が得られないから老後に困る」
「せっかくNISAは配当が非課税になるのだから高配当株やETFを保有したい」
といったご質問をよくいただきます。
これに関しては、
「お金が必要になった時に投資信託を必要な金額だけ適宜売却するのがベスト」
となります。
資産形成期に重要なことは、いかに非課税枠の範囲内で配当金も再投資し続けて効率よく資産を増やせるかです。
たしかに、NISA口座では配当金にかかる税金が非課税になるので配当金を得る効率は上がります。
しかし、1800万円の生涯投資枠を使い切ってしまったあとに振り込まれた配当金に関しては、課税口座で再投資するしかありません。
一方、eMAXIS Slimシリーズなどのインデックス型投資信託であれば、分配金はファンド内で自動再投資されますので、NISAの非課税枠を無駄遣いせずに再投資ができます。
この違いは短期ではささいなものですが、20年〜30年続けるに従って大きくなるでしょう。
まとめ
新NISAでは「つみたて投資枠」も「成長投資枠」も関係なく、オルカンを買い続けましょう。
どの商品を選ぶかではなく、どうやったら新NISAの1800万円の枠を早く使いきれるかにフォーカスしたほうが有意義です。
【新NISAが始まるまでに読んでおきたい本を2冊ご紹介!】
新NISAに関して理解を深めたい方は、以下の2冊を読んでおくことを強くオススメします。
1. 図解 新NISA
新NISAに関して、現行制度からの変更点、「つみたて投資枠」「成長投資枠」の違いなどについて、豊富な図を用いて分かりやすく解説されています。
分量も少ないのでざっと概要を掴むのにオススメの1冊です。
2. 新NISA 徹底活用術
私は、NISAやiDeCoに関してどの本を選ぶか悩んだら、とりあえず竹川美奈子さんの本を選んでおけば間違いなしというほど信頼しています。
新NISAで投資する1800万円と比較したら本1冊など安いものです。
最低でも1冊は読んでおきましょう。
【関連記事のご紹介】
オルカンの信託報酬率は0.05775%です。もはや本家VTよりも低いチート商品です。
資産形成とは、究極的にはできる範囲で節約をして種銭を増やし、そのお金でVTやオルカンを買うことに集約されます。
新NISAでは分配金が支払われるETFよりも投資信託の方が向いています。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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