おはようございます。
楽天証券のiDeCoから、アクティブ型の商品を中心に9ファンドが除外される方針となりました。
除外される商品の中には、セゾン資産形成の達人ファンドなどの歴史ある商品も含まれています。
販売元のセゾン投信は除外理由に納得できないとのことで、楽天証券に異議申し立てする事態となっています。
楽天証券のiDeCoから9ファンドが除外へ。セゾン投信は異議申し立ての事態に!
アクティブ型ファンドを中心に9商品が除外対象に
はじめに、今回楽天証券のiDeCoから除外されることになって9ファンドの一覧を見てみましょう。
今回除外されることになった9ファンドの大半が「アクティブ型」で、eMAXIS Slimシリーズなどを見慣れてしまった身からすると明らかにコストが割高ですね。
一通り調べてみたところ、株式に投資する商品で信託報酬が大体1.0%〜2.0%くらいでした。
また、純資産額が数十億円〜200億円くらいの商品も多く、一時期は売れたけど最近はシンプルに売れていない商品が多い印象です。
これら9商品の中では、セゾン資産形成の達人ファンドが歴史、純資産額、過去の実績の点で桁違いなので、こちらが除外されるのは少々驚きでした。
セゾン資産形成の達人ファンドの除外には時代の変化を感じます
セゾン資産形成の達人ファンドは2007年発売と歴史が古く、基準価額は約43,000円(発売時から4.3倍)、純資産額が約3600億円となっています。
決して悪くは無いのですが、いかんせんアクティブ型ということで信託報酬が1.54%というのが厳しいです。
MSCI ACWI(オルカン)やS&P500といった優れた指数に0.1%以下の信託報酬で投資できる時代においては、あまりに高コストに見えます。
実際、これらのインデックス(指数)に毎年+1.5%ずつ勝ち続けられるファンドというのはほとんどありません。
近年はインデックス投信の質が年々向上していますので、アクティブ投信にとっては苦難の時代を迎えたと言えるでしょう。
セゾン投信が楽天証券へ異議申し立てへ!
セゾン投信は「セゾン資産形成の達人ファンド」が楽天証券のiDeCoから除外される理由に納得できないとのことで、楽天証券に異議申し立てする事態となっています。
除外理由が「同分類で除外ファンド選定時のパフォーマンスが基準を下回ったため」というざっくりしたものなので、納得いかないのも頷けます。
とはいえ、過去10年の急速な時代の変化を考えると、セゾン資産形成の達人ファンドが劇的に売れるようになる将来は見えないですね。
この商品を楽天証券のiDeCoで保有している方にとっては気の毒な展開ですが、年々優れた新商品が登場していますので、新陳代謝が必要ということでしょう。
特に、iDeCoは商品ラインナップの上限が原則35商品までという決まりがありますので、除外は致し方なしですね。
まとめ
楽天証券のiDeCoからセゾン資産形成の達人ファンドを含む9商品が除外される方針となりました。
その多くは信託報酬が割高なアクティブファンドであり、優れたインデックスファンドが好調な一方、アクティブファンドには厳しい時代になりました。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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