病院で働く勤務医であれば必ず申し込んでおきたいイデコ。別名確定拠出年金とも呼びます。
そのイデコを申し込んだ時の記録について、忘備録的に書いておきたいと思います。
イデコとは?
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。この制度への加入は任意で、ご自分で申し込み、ご自分で掛金を拠出し、自らが運用方法を選び、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受けることができます。
また、掛金、運用益、そして給付を受け取る時には、税制上の優遇措置が講じられています。国民年金や厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活を送るための資産形成方法のひとつとしてご活用ください。
イデコの本来の目的は、将来の年金の足しにすることでしょうか。
拠出した資金で投資信託や元本保証型の商品を選択し、金融機関に運営を委託します。
公的年金と組み合わせることで、より豊かな年金生活を送ることができるのです。
ただし所得税や住民税の負担が大きい勤務医にとっては、何よりも素晴らしい節税になるのです。
イデコによる節税対策
イデコは投資信託の運用なわけですが、医師にとっての1番の魅力はなんといっても節税でしょう。
仮に毎月の掛金が1万円の場合、その全額が税額軽減の対象となり、所得税(10%)、住民税(10%)とすると年間2.4万円、税金が軽減されます。
と公式ホームページには記載がありますが、医師の場合には課税所得900万円以上であれば、所得税は33%になります。
また一般的な勤務医であれば第2号被保険者となり、年額の掛け金はmax27.6万円になります。私もそうです。
もし仮に課税所得900万円以上の勤務医がmaxの掛け金を投資したとすると、節税効果はおおよそ11.9万円になります。
これは10年で100万円にも及びますから、節税効果としてはかなりの額です。
1000万円の住宅ローン減税を10年続けたのと同じインパクトがあります。
イデコの申し込み方法
まずはiDeCoを取り扱う金融機関に申し込み書を請求します。
私の場合は楽天証券にすでに口座を持っていましたので、ホームページから1クリックで資料請求するだけでした。
勤務先に書類を提出
イデコの申し込み書類を請求すると、自分たちが記入する申し込み書とは別に、雇用主・事業主が記載する分の申し込み書も送られてきます。
つまり、この書類は病院側に書いてもらう必要があります。
ひとまず病院の総務課に電話してみると、
「あ、それは労務課ですね〜」
とあっさり答えが帰ってきました。そして労務課に電話してみると、なんの迷いもなく
「では書類をこちらまでお願いします」
と言われ、このやり取りはおおよそ5分程度でした。
おそらく先人たちがイデコに申し込んでいるからなのかどうか、やり取りは非常にスムーズです。
労務課に書類を提出してからは、ものの1−2日程度で、ちゃんと必要事項が記入された書類が戻ってきました。
病院側に書類を記入してもらうとなると少しハードルが高いように感じるのですが、まずまず広まっている制度なのか、障壁にはならないでしょう。
事務の方も大して何も思っていないはずです。
書類を郵送
一通り書類を揃えたところで、あとは証券会社に書類を郵送するだけです。
私の場合は書類に不備があるとのことで、一度送り返されてきました。
イデコでは毎月の掛け金額を変更することが可能であり、毎月定額を支払うことも、1年に1回だけ支払うことも可能です。
掛け金の支払いには事務手数料が100円ほど必要ですから、一括の方が手数料が少なくてお得と思いきや、必ずしもそうではないようです。
年単位になることで生じるデメリットとしては、変動幅の大きい金融商品で運用する場合、ドルコスト平均法が使えないということがある。
ドルコスト平均法は、毎月一定額で買い続けることで、相場の値段が安いときには多く、相場の値段が高いときには少なく購入できることから購入価格を平準化することができ、数量ベースで購入するよりも平均取得価格が安くなるという手法である。
たとえば、年末に1年分の掛金を支払おうと思っていたら、その時相場の値段が非常に高いということもあるので、年一括払いでは特に注意が必要だ。
また加入初年度には、初年度に加入していた月数分の掛け金しか支払えませんから、注意が必要です。
例えば12月に加入したからと言って、丸々1年分の27万円の掛け金を支払うことはできません。あくまで1ヶ月分の2.3万円が限度なのです。
晴れて書類がアクセプト
最終的に書類がアクセプトされた段階で、運用する商品を選択します。
若いうちはある程度リスクのある商品でも良いらしいですが、それなりの年齢になったところではリスクの低い商品を選ぶのがセオリーらしいです。
ただし医師の場合には豊富なキャッシュがあることが多いでしょうから、ハイリスクの商品にがんがん挑戦しても良い気はします。
Source: 医者夫婦が語る日々のこと、医療のこと
コメント