神の詩 第一章第四~六節 3

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神の詩 第一章第四~六節 3

続きからです。
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引き続き戦士たちの紹介が続きます。

ドラウバディーの息子たち
ドラウバディーは、
パンチャーラ国のドルパダ王の娘で、
特別な祭祀の祭壇から生まれました。

ドラウバディーが生まれたとき、
姿の無い存在からの声で
「将来この女性によって、クシャトリヤは滅亡の危機を迎え、神々はその目的を達するだろう。」
と予言されました。

ドラウバディーは、
絶世の美女に成長し、
父のドルパダ王は、
彼女をアルジュナと結婚させようと計画しました。

王は、
アルジュナにしか引くことが出来ない強弓を用意して、
その弓を使って的を射抜くことが出来た者が、
ドラウバディーと結婚できることにしました。
さらに
的も高速で回る車輪に取り付けた魚にしました。

その時
森の中に逃亡中だったパーンダヴァ兄弟たちも、
バラモンに変装してこっそりと宮殿での射会に参加しました。

そして
誰一人射貫けなかった的を、
最後にアルジュナが引いて、
見事に射抜き、
ドラウバディーと結婚できるようになりました。

この時に
会場にクリシュナが見学に来ていました。
クリシュナにとって、
この的を射抜くことはたやすいことでしたが、
参加しませんでした。

この時にクリシュナとアルジュナは初めて会ったのです。

アルジュナは、
ドラウバディーを連れて、
母クンティのいる隠れ家へと戻ってきました。

アルジュナが、家の外から母クンティに
「母上、(素晴らしい施し(ドラウバディー)を得てまいりました。何を得たのか当ててごらんなさい。」
と大きな声で報告すると、
家の中にいる母は、
毎日の托鉢の食べ物かと思い、
「どんなものであっても、兄弟皆で平等に分け合いなさい。」
と指示しました。

母は、
後からそれが托鉢の食べ物ではなく、
絶世の美女ドラウバディーのことだと知って、
長男ユディシティラに相談しました。

するとユディシティラは、
「アルジュナが射止めた女性なのだから、アルジュナが結婚するとよい。」
と言いました。

ところがアルジュナは、
母の「いつものように平等に分け合いなさい」と言葉を真剣に受け止めて、
五人兄弟で順番に結婚すればよいと主張しました。

この後で、
クリシュナとクリシュナの兄バララーマが
アルジュナたちの母クンティに会いに来ました。

そして
クリシュナは、
母クンティに挨拶すると、
さらにアルジュナに近寄り、
微笑みながらこう言います。

「私は、あなたのことを良く知っています。でもあなたは私を知らないでしょう。私は、宮殿での射会の時に、あなたがアルジュナであると感じました。とうとう私はあなたに会うことが出来た。」

この時が
アルジュナとクリシュナが初めて会話した時です。

さらに
クリシュナは、アルジュナにこう言います。
「あなたが人目に付くところに出てくるのは、まだ時期が早すぎます。もう少しの間隠れていてください。」
そう告げると、
クリシュナは兄バララーマと共に立ち去りました。

この後
もう少し
ドラウバディーとパンダヴァ兄弟の誰と結婚する話を続けます。


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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