神の詩 第一章第二十節

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神の詩 第一章第二十節

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「こうして、戦闘が始まろうとした時、ハヌマーン(神猿)の旗印を掲げるアルジュナは、布陣したドリタラーシュトラの軍勢を見て、弓を手に取り、クリシュナに向かって次のように言った。(二十)」

ハヌマーンは、
風神ヴァーユと天女アンジャナーとの間に生まれた神猿です。

ハヌマーンは、
不死であり、
誰も打ち破れない強さと卓越した叡智を持ちます。

ハヌマーンには、
「智慧を持つ者」
という意味があり、
また、
「常に真理と繋がっている」
という
サットサンガの象徴でもあります。

それゆえ、
アルジュナのハヌマーンの旗は、
無敵の強さと優れた叡智、
そして
常に神と繋がっていることの象徴です。

神話の中では、
ハヌマーンは、
太陽を果物だと思って天に上り、
インドラによって顎を砕かれて
そのまま転落死してしまいました。

その知らせを聞いた風神ヴァーユは
激怒して世界に風を吹かせるのを止めてしまいます。

それによって空気は淀み、
多くの人間や生物たちが死滅し、
最終的に他の神々がヴァーユに許しを乞います。

風神ヴァーユは、
ハヌマーンに不死と比類なき強さ、
叡智を与えれば、
風を復活させることを約束します。

神々は、
その要求を受け入れるしかありませんでした。

そして、
ハヌマーンは、
神々から得た強さと叡智を得て復活し、
風神ヴァーユは世界に再び風を吹かせた。
とされています。

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ハヌマーンは、
体毛一本一本がすべてラーマ神の名前を唱えているとされています。

ハヌマーンは、
ラーマ神のことだけを話し、
ラーマ神の栄光だけを歌っています。

それによって
ハヌマーンは
意識浄化の道を究めていたのです。

ハヌマーンの尾がとても強力な武器となっているのは、
ラーマ神の力で満たされているからです。

さらに
ハヌマーンは、
美しい者とも呼ばれていますが、
それは
心の中心にラーマ神が安置されているからです。

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聖典「ラーマーヤナ」の中にも
ハヌマーンは登場します。

その叙事詩の中でも、
ハヌマーンは
何度もラーマを助けたことが記述されていて、
最も優れた戦士であり、
雄弁家として描かれています。

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また
ハヌマーンは、
パーンダヴァ兄弟のビーマに出会ったことがあります。

ある日、
ビーマは妻のドラウパディーに花束を捧げようと
森の奥へと入っていきました。

ビーマは
力が強いので、
森の中をまっすぐに進み、
前に立ちはだかるものが巨石であろうと木々であろうと
すべて蹴散らして進んでいきました。

すると
目の前に老齢の猿が横たわっていました。

ビーマは、
「邪魔だ、退け!」
と猿に向かって怒鳴りました。

猿は静かな声で
「私は年老いて動けない。私の尾を横に動かしてから、前に進んでおくれ。」
と言いました。

ビーマは、
猿の尾を足で蹴って払いのけようとすると、
びくとも動きません。

今度は、
両腕を使って猿の尾を持ち上げようとしたら、
やはりびくとも動きません。

誰よりも怪力のビーマが全力を出しても、
動かすことが出来ませんでした。

ビーマは、
その猿が英雄ハヌマーンだったことに気が付きました。

「その通り、私はお前の兄ハヌマーンだ。」
とハヌマーンは言いました。

ビーマと父が同じ風神ヴァーユだったのです。

この時に、
ビーマは謙虚さを学び、
無事に妻に花束を差し上げたのでした。

アルジュナは、
「ハヌマーンの旗」
を掲げることによって、
霊性進化の道に無敵の強さと卓越した叡智が伴い、勝利へと導かれることがわかります。

それと共に、
ハヌマーンは動物の代表として、
アルジュナが
すべての生き物にも敬意を払っているように感じます。

すべての生き物に敬意を払うことは、
霊性を高める上でとても重要なことになります。

「精神的には、自我よりも自分が到達したいと願うものを優先させなさい。それを高く掲げなさい。そしてそれを精神的な方向へと掲げ続けなさい。」エドガー・ケイシー5545-2

明日は
第二十節、二十一節です。
ここからさらに第一章の重要な部分に入っていきます。

「不動不滅の人(クリシュナ)よ、私の戦車を両軍の聞に止めたまえ。戦おうとしてここに対峠する戦士達を見渡し、誰と戦うべきかを見極めたい。(二十一、二十二)」

これがどういう意味なのかを
よく内観してください。

ちなみに
他の章の解説は
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Source: ひかたま(光の魂たち)

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