『最強の地域医療』をもう一度手にとってみた。

医療機関

1998年、医師になり、胸部外科で研修し、

大学院で医療情報を学び、並行して、総合診療をかじり、

2001年、暮らしを支えたいと思い、リハビリの世界に飛び込み、

2006年、リハビリの世界に区切りをつけ、

老人保健施設という中間施設に挑戦した。

 

2009年、篠山市(今は丹波篠山市)という田舎で開業するまで、

この大規模多機能の老人保健施設という仕組みに身を置き、

この組織が、地域包括ケアを、担えないかを模索した。

 

その頃、タナカの中のスーパースター、

村上智彦先生のことを知り学んだ。

 

村上先生は、

2006年から財政破綻した夕張市の医療再生に取り組まれた。

市立総合病院を閉鎖し、診療所と老人保健施設で、

夕張の再生を目指し、挑戦された。

 

2006年頃、夕張市同様、

丹波市や篠山市は医療崩壊が叫ばれていた。

 

老人保健施設に飛び込んだタナカにとって、

村上先生の取り組み方がまさに教科書だった。

 

当時、

老健のデイケアの自動車が空いている昼間に、

病院長の目を盗んで、コッソリ老健を抜け出し、その車で、

地域の婦人会や老人会、介護予防事業に参加したり、

老健利用者さん相手に、訪問診療に、取り組んだりした。

今、共に活動してくれている保健師も、その時から、一緒だ。

 

コミュニティナースやコミュニティドクターといった

今、流行り?の取り組みを模索していたことが思い出される。

さっきも訪問から帰ってきて、その話をウチの保健師とした。

 

ボクらは、村上先生には、一度もお逢いしたことはないが、

村上イズムを知る何人かの先輩医師らに師事したこともある。

 

今、コロナ禍で分断される世の中を見て、

村上先生なら、どの様に、チャレンジされるのだろうか、

教えてほしいと思い、さっき、もう一度、この本を手にとった。

 

 

2021年5月は、この国にとって、

大きな転換点を迎える気がしてならない。

ゴールデンウィークが明けた今週末、

時間を取り、じっくり考えてみたいと思う。

 

 

タナカの座右の書『最強の地域医療』から、

改めて村上先生の言葉を紹介します。

 

 地域のおばちゃんたちがいきいきと働き、

彼女たちの息子や娘たちが都会から帰ってきて

働けるようなコミュニティが増えると良いですね!

「最強の地域医療」とはまさに

地域住民の愛着、覚悟、物語で支えられる医療やケアのことであり、

専門家や行政が与えてくれるものではありません。

医療やケアを守ることがコミュニティを守るためにも必要であり、

それは決して専門的な仕事ではないように思えます。

それが20年以上、地域医療に取り組んできた私の結論です。

夢なき者に理想なし
理想なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なきものに成功なし
故に 夢なき者に成功なし  吉田松陰

 

2017年3月20日 医療法人社団 ささえる医療研究所 理事長 村上智彦

 

 


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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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