神の詩第二章第七節 2

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神の詩第二章第七節  2

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続きです。

「私は弱気に圧倒されて理性を失い、何をすべきか迷っている。願わくは、何が良いのかをはっきりと語りたまえ。私はあなたの弟子である。あなたに救いを求める私を導きたまえ。(七)」
ここで
オーストラリアのある元軍人の話をしましょう。

彼は、
元オーストラリア軍で爆発物処理に従事し、
特殊部隊ではスナイパーを務め、
戦場で士官候補生の訓練を担当し、
さらに
退役後は傭兵として要人のボディガードを行ってきた経歴を持ちます。

軍人時代の彼は、
無慈悲な人でした。

敵を殺すことにも躊躇なく、
道路に野生の鳥がいれば、
車のスピードを上げてひき殺そうとすることもありました。

彼は、
戦場での活動で自分自身の心を見失っていき、
退役してアフリカで自分探しの旅に出ました。

彼は、
アフリカの大地で、
密猟現場で頭をえぐり取られたゾウの無残な遺体を目の当たりにして、
強い悲しみと衝撃を受けました。

今まで死体を見ても何とも思わず、
むしろ率先して生き物を殺していた彼が、
一頭の動物の遺体に衝撃を受けたのです。

そして
心が激しく乱れました。

時が経つうちに、
彼の中で大きく何かが変わっていたのです。

そして
彼の心の中で突然、
「人種差別」も
「性の差別」も、
「種の差別」も
あってはならないことではないか、
という強い思いが生まれたのです。

彼の場合、
ゾウの遺体を目撃した衝撃によって
無智から目覚めたのです。

彼は
直ちにオーストラリアへ戻ると、
すぐに家を売り払い、
今までの貯蓄をすべて引き出し、
アフリカに引き返しました。

動物たちを密猟から守る仕事を始めるために全財産を費やし、
国際密猟防止基金を設立し、
野生動物レンジャーの訓練と、
最新軍事技術を取り入れた野生動物保護を使命とすることを
決断したのです。

現地で見た当時の密猟パトロールは、
動物保護の啓蒙や訓練もあまりないレンジャーたちによる
巡回パトロールといったソフトなものばかりで、
兵器を持つ密猟組織にとても対抗できるものではありませんでした。

実際に、
密猟は悪化する一方でした。

特殊部隊出身の彼には、
かなり物足りないものに思えたことでしょう。

今までは、
ほとんど訓練も無く、
装備も貧しいものであり、
銃撃戦になった場合、
レンジャーたちは射殺されてきたのです。

彼はいままでの戦争での実践経験から得た知識を活かして、
地元レンジャーにライフルや暗視ゴーグルの使い方を教え、
兵士のように訓練し、
密猟者を捕らえる実践的な保護活動を行っています。

現代の最新武器を携えた組織的な密猟者に対抗するには、
いままでのような巡回パトロールだけではなく、
軍事的な技術が必要だったのです。

彼の精力的な指導により、
多くの動物たちの命が救われ、
かなりの数の密猟者が捕まっています。

しかも、
密猟者との戦闘も回避できて、
訓練を受けたレンジャーたちは殺されることなく
活動できるようになりました。

彼はいつでも人に会った時に質問をします。

「何か行動を起こすべき機会が訪れた時に、勇気を持って、今すぐに行動できますか?」

頭に思い描くだけならば、
誰にでもできます。

でも
行動に移してこそ、
本当の真価が発揮できるのです。

今、
バガヴァッド・ギーターを読み始めた人は、
すでに霊性を高める最善の道に入っています。

これは
本を読むだけではなく、
ブログを読むだけでなく
すぐに実践に移す時期にきていることを意味しています。

自分が今まで生きてきて、
得意な所から始めると長続きします。

呼吸、瞑想、姿勢、行い、・・。

「人から聞いても、私は忘れてしまうだろう。
人から見せてもらっても、覚えてられないかもしれない。
私にやらせてもらえるならば、確実に理解できるだろう。」
北米先住民族の言葉

まだ続きます。


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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