さっき、閃いた。この週末は、本当に苦しかった。
人生の中でも何番目かの衝撃的な苦しみが襲っていた。
ボクは、昔から、差別や区別が嫌いだ。
差別や区別をみると、虫酸が走る。
小学校の徒競走で、足の遅いタナカは、
脳性麻痺の境くんと、いつも同組で走っていた。
男子の最後の列だから、一番速い女子の直前で。
100メートルのゴールテープに到達する頃には、
一番速い女子に抜かれ、なんとも言えない敗北感の中、
決まって境くんと隅っこで、逃げるように、隠れるように、、、
ゴール後の整列する誰の目にも止まらない男子の最後列に逃げ込む。
運動会直前の徒競走の練習の時、僕らはある作戦に出た。
足の一番速い女子、酒井恭子ちゃん(タナカの初恋の相手)に、交渉した。
頼むから、僕らのことを駆け抜かず、一緒に走ってほしいと。
しかも、一緒に並んでゴールテープを切って欲しいと。
恭子ちゃんはホント優しかった。
めっちゃ足が速くリレーの選手。
走ることが軽やかな女の子。
タナカの初恋の女の子。
だから、速くも遅くも自由自在。
その徒競走の練習で、作戦実行した!作戦は大成功だった。
『みんなで走るのが楽しい』小学生の間では、あまりに素敵に映り、
『順番を付け区別したい』教師の間では、あまりに不具合だったようで、
本番は急遽、男子女子ごちゃまぜ全員で、順番を決められ、
結局、タナカと境くんは、学年の中では、後ろから3列目くらいでご一緒し、
あまりに素敵な徒競走は夢と消えたのだった。
なにが素敵だったかって?それはわかってるよ。
みんな一緒に走ったってこと。
速いも遅いも関係なくね。しかも目的は、
ゴールテープを切ることではなく、
みんなで楽しく走ることだったんだ。
僕たちは、暮らしを考える時、
いつから、区別を始めたのだろう。。。。。
楽しく暮らしていくのに、区別なんて必要か?
一緒になって手をつないで、走ったほうが楽しくないか?
目的が、『楽しく暮らしていくこと』である時、区別なんて必要ない。
今日さっき、ふと閃いた。
今日さっき月を見ていたら、
恭子ちゃんの顔がなぜだか思い出された(笑)。
あ~もしかしたら、彼女に似てるからかな。。。。
あの時、たしかに、
恭子ちゃんも境くんも、
一緒に走れたよなあ、、、
ゴールテープは練習会だったから、
もしかしたら、なかったかもやけど。
なんかとても清々しかったよな。
自分たちで、考え、そして、楽しく、
みんなで手をとりあって、走れたよなあ。
あのグランドには、
大人たちによる、明らかな差別と区別が存在する一方、
小学生仲間には、共に走り、共にリスペクトし、
運動会を素晴らしいものにしようとするパッションがあったよなあ。。。
今の僕たちは、どの立場にいるのだろう。
ボクはやっぱり、あの日の境くんと走った全力少年でいたい。
やっと、週末からの苦悩を脱出できた。
全国の共に歩いてくれる路地裏ノルキン部の皆様、
本当にありがとうございます。
皆さんのおかげで、さっき月を見て、やっと閃きました。
明日からまた、全力少年に戻れそうです(笑)。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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