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みなさん、こんにちは
2代目ガンちゃん先生です
進行肝がんの
薬物治療の一つに
テセントリクとアバスチンの併用療法があります
今の進行肝がんの第一選択の薬剤として、数多く使われています
テセントリクと言うのは
癌に対する免疫力を活性化する薬剤で、アバスチンはその効果をサポートする役割があります
テセントリクという薬剤は、大きく分けると
免疫チェックポイント阻害剤という薬剤に分類されます
この免疫チェックポイント阻害剤が効く効かないという事に、
いくつかの理由がある事が最近、注目されています
一つ目は、
癌の遺伝子変異の一つであるβカテニン変異があると
この免疫チェックポイント阻害剤が効かなくなるらしいのです
βカテニン変異があると、
癌の中に癌を攻撃する免疫細胞たちが
存在しない状態になるようで、
免疫チェックポイント阻害剤を投与しても、
免疫細胞がいないと効果が発揮できないのです
このβカテニンの変異は
造影MRI検査で分かる可能性がある事が
最近、注目されていて
多くの施設でMRIが撮影され、評価されていますが、
まだ議論がされています
免疫チェックポイント阻害剤が効く可能性を示唆する他の条件として
MSI highという言葉があります
MSI highとは高頻度マイクロサテライト不安定性を示しますが、
癌の中に壊れた遺伝子ができやすい事を示します
このMSI highの状態だと免疫チェックポイント阻害剤が効きやすいと言われています
ですが、MSI highの癌の頻度がそれほど多くないのが問題です
他に、免疫チェックポイント阻害剤が効きやすい条件ととして、
癌細胞がPD-L1というタンパクを発現していると効きやすいとも言われています
癌がPD-L1を発現していると、免疫細胞からの攻撃を受けなくなります
逆に、このPD-L1を薬でブロックしてあげると、
免疫細胞から癌は攻撃を受けるのです
肝臓がんで使えるテセントリクは、まさにこのPD-L1をブロックする薬剤です
なので、癌がPD-L1を発現していれば効果が出やすいのです
ですが、PD-L1を発現している頻度もそれほど多くないようで、
それでもある程度以上の効果が出ている点が説明がつきません
PD-L1を発現しているかどうかの検査方法そのものが
まだ確立していないのが理由かもしれません
この患者さまは
肝臓がんの患者さまで
ステージ3の状態
多発する肝臓がんです
カテーテル治療を行っていましたが、
肝機能も良好なので、
テセントリクとアバスチンの併用療法を開始しました
投与前には肝臓全体に多発する病変を認めますが、
3回投与後の画像ですが、
それぞれの病変は縮小し、
白く見えた病変が黒く変化しています
これは血流の低下を示します
体のだるさが少しありますが、それ以外には
大きな副作用なく治療が続けられています
よい薬だと思います
治療の選択肢が増える事は
本当に良い事です
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Source: ガンちゃん先生奮闘記
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