いくら努力をしても解決できない便秘のタイプの方もいる!?

内科医

前回、「次回は「皮垂/skin tag」「肛門ポリープ」「見張りイボ」の違いについてまとめる」と締めくくったのですが、ちょっと気が変わって、「便秘」についてまとめてみます🙆
というのも、先日チラッと書いた「便秘についての取材」を本日していただくからです🍀

便秘の分類(原因)については、色々な学会や先生が色々まとめ方をしていらっしゃいますが、
個人的に一番すっきりわかりやすいなーと思う大腸肛門科で便秘といえばこの先生、と有名な味村先生流(「便失禁」でもとても有名)をベースに簡単な言葉でご説明してみます💮

そもそも便秘の定義自体も色々あるのですが、よく言われる「3日以内につらくなくすっきり排便できる」が理想とされています☀️
なので毎日出ていても、毎回ヒーヒー言いながら排便しているようであれば治療対象になり得ます💦

原因としては、まず
①「便が大腸を通過するのに時間がかかるタイプ」
②「便がうまく出せないタイプ」
にわけられます🙆

①は若い女性に多く②は高齢の方に多い傾向があります。

そして
①「便が大腸を通過するのに時間がかかるタイプ」の中でも以下の2種類にわけられます☀️

◼️「腸の動きは正常だけど、食物繊維の量が少ないから便秘タイプ」
※なかなか便がたまらないので出るまでに時間がかかりますし、そうこう言っているうちに便も長い間、腸の中にいると水分を取られ硬くなってしまいます…

◼️「腸の動き自体が弱い(遅い)タイプ」
実はこのどちらが原因かにより治療法も変わってくるのですが、検査自体(レントゲンでうつる小さいマーカーを複数飲んで、それが何日後に何個どこに残っている見る検査)がまだ日本では保険適応ではないので、すべての病院で簡単にはできないのが難点…。
←尊敬しまくっている身近な先生が、保険適応にする係の全国レベルの仕事もされているので(←めっちゃ大変そう)応援してます🙌

ちなみに「腸の動き自体が弱いタイプ」の方が頑張って食物繊維をいっぱい摂っても、便秘が解決することもなく、逆に便がたまっていく一方で便秘が悪化することも…⤵️⤵️⤵️
←衝撃の事実💥💥💥

そして②「便がうまく出せないタイプ」の中でもいくつか種類があります☀️

◼️膣の直腸の壁が弱くなり、力んだときに膣側にポケット状に便が入り込んでしまう(直腸瘤)ケース

◼️排便時に、通常はお尻の力が抜けて排出するところが、うまく力が抜けず便が出せないケース

この辺になると診断自体もかなり専門性が高くなってきます…💦

もちろん他にも薬が原因とか、腸の動きのリズムがうまくとれなくてとか、色々な原因があります。

今回お伝えしたかった内容としては
「世の中には、例えば、食物繊維を頑張って食べても解決しない便秘のタイプの方がいる」ということです😱😱

頑張って食事に気をつけて1人で抱え込んでも解決しないこともあるので、気になる症状がある方は一度病院に相談に行かれてみてください👀👀👀
ということをお伝えしたくて。

あぁーー、治療の話まで行くとめっちゃスクロールすることになるので、続きは後日またまとめます☀️

最後になりましたが、1番大事なこと。
「便秘の原因が大腸がんのこともあります👀」
特に40歳以上で便秘が気になる方は一度大腸内視鏡検査をおすすめします🙏🙏🙏

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Source: 埼玉の大腸肛門科(肛門・痔・大腸内視鏡)ママ女医のブログ

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