強すぎる世界、そして、優しい世界。

医療機関

強すぎる世界。

そして、

それに気づかない世界、

それはあまりにしんどい、、、

 

 

こう話し、

いつも自分たちの世界の優位を

戒める尊敬する方がいる。

彼女は、いつもみんなに優しい。

マザーテレサのようだ。

 

彼女と話しをすると、

いつも決まって、

ボクは大好きな祖母を想い出す。

 

 

ザイタク医療を志すことになった大切な祖母だ。

世代間交流をテーマに掲げるのは、この祖母のおかげだ。

 

祖母は、三重の津で、紡績工場の女工さんだった。

祖父の先妻さんは病気で若くして旅立たれ、

後妻さんで祖父のところに嫁に来た。

祖母の家は貧乏で、長女だった彼女は、

下の妹や弟たちを、祖母の母親とともに、大きくした。

あまりボクには教えてくれなかったが、

祖母が酒飲みを嫌うのは、祖母の父親のことかもしれない、、、

 

 

祖母は、頭は随分良かったそうだが、

妹らを育てるために女工さんをして家計を支えた。

とっても働き者だった。そうだ。

 

おそらく、多くの苦労をしたと想像する。

その彼女が、可愛くて可愛くて、しょうがなかった、

そして、ホンマに目に入れても痛くなかった、

それが、彼女にとっての初孫のボクだった。

 

その彼女が孫のボクに言った言葉は、僕の宝物だ。

 

肺癌ターミナルで、

化学療法の効果がなくなりつつあった頃、

市民病院の病室で、研修医上がりのボクに、

涙ながらに訴えた。

 

章ちゃん、私、家に帰る。

こんなところでは、死にたくない。

お願い、私のお家に帰らせて。

 

あの日の言葉で、ボクは、

おばあちゃん家の住み込みと、

祖母の在宅看取りを覚悟した。

 

 

マザーテレサの彼女は、

勝手に祖母に似ていると思っていて、

強すぎる世界について、

彼女と今週話したから、

今日は、無性に祖母に逢いたくなった。

雨の中、墓の草引きと掃除に行ってきた。

 

雨が降っていたおかげもあって、

気持ちの整理ができた。

 

やはり、ボクは、

ザイタクを頑張ろうと思う。

 

たとえそこが、

強すぎる世界だったとしても、

そうでなかったとしても、

ここは、誰しもが夢見ている場所。

 

マザーテレサのような強い優しさに、

ボクは、今回も救われました。

 

本当にありがとうございます。

まだまだ逃げ出すわけにはいかないみたいだ。

 

今日は、この歌があまりに素敵すぎた。

良かったら聴いてください。

 

 


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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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